「さいかい」する理由はシンプルでいい
もし、同じ目標で頑張っていた人や、同じ職場で働いていた人や、同じ部活で活動していた人などが、
辞めてしまったけどまたやってほしいって思ったときに、私はなんて声をかけたくなるだろうって考えました。
辞めたから別にほっとけばいいじゃん。その人の人生なんだから。って何も触れないのがいいのか。
辞めたの本当にもったいないな、また始めたらいいのにって声をかけるか。
おかえりなさい
THE NINTH APOLLO(インディーズレーベル)に所属している北九州発のHERO COMPLEXというバンドがCDリリースツアーをしていまして、先日ツアー岡山編に行ってきました。
岡山編の対バン相手が、同レーベルで徳島発のFOOL THE PUBLICというバンドでした。実は昨年3月に、無期限活動休止を発表していたバンドなんです。
ただ「会いたい」というシンプルな理由でいい
休止して1年経たずにライブをしてくれたFOOL THE PUBLICにも驚いたし、全国のFOOL THE PUBLICファンが岡山に集まり、キャパ250人のライブハウスをソールドさせたことにも驚きました。
そもそも北九州のバンドが、活動休止していた徳島のバンドを、岡山で2マンライブをすることにも驚きました。
混雑していたビックリマークが、当日の私をざわつかせ踊らせ、とても幸せになり、ステージを見つめていた目からはたくさんの涙が溢れ出ました。
いろんな驚きがあったけど、特に私が驚いたことは、
さいかいする理由は、シンプルでいいことでした。
HERO COMPLEXが曲と曲の合間にあるMC中に、「フパブ(FOOL THE PUBLIC)にバンドをまたやってほしいと思って今日は呼んだんじゃない。」
「ただ会いたかったから呼んだだけで。」
このシンプルな理由が、どれだけの人の心を震わせただろう。すごく素直で、まっすぐで、2バンドの厚い信頼がしっかり表れたことも、どれだけの人の心を震わせただろう。
何かをやっていた人の人生はこれからも続く
話は少し違うかもしれないですが、このライブを見終わったとき、最所あさみさんが投稿されたこちらの記事をふと思い出しました。
昨年から話題になっていた『サブスク』の、チャーンレート(=解約率)について書かれています。
サービスに対しての解約者を減らすために、仕組みだけで解決しようとすることはどうなのか?という問いをかけています。
解約率を議論する上で見落とされがちだと私が感じているのは、『人にはライフサイクルがある』ということだ。
今何かに熱中していたとしても、就職や結婚、出産などのライフイベントによって遠ざかってしまうことはままある。
特に余暇時間を楽しむ類のものは、自由に使える時間が減れば徐々に使われなくなるし、金銭事情からやむなく止めるしかないこともある。
サービスだけじゃなくて、私たちにはライフイベントによって何かを辞めざるを得ない状況に当たってしまうことは避けられないでしょう。
一度やめてもまた戻ってくることだってあるはずだ。そのとき、止め方があまりに複雑だったり嫌な思いをしたりした記憶があると、わざわざ戻ろうとは思えないのではないだろうか。
私が『解約率』を議論する際によく違和感を持つのは、解約した瞬間にその関係が終わってしまう前提で話が進んでいることが多い点だ。たとえ解約したとしても、使ってくれていた人の人生はそのあとも続いていく。
それはつまり、また『出会い直す』可能性があるということでもある。
もしかしたらHERO COMPLEXは「また会おうな!」みたいな、シンプルな言葉をかけてFOOL THE PUBLICのバンド活動を送り出したのかもしれません。
送り出し方の信頼性が、FOOL THE PUBLICの続く人生の原動になったんじゃないかと、私はこの日のライブのを見て感じました。
誰にでもシンプルな言葉をかければいいってもんじゃないし、だけど複雑な言葉で励ましても互いに惑わすだけでしょう。
2バンドの絆はきっとホンモノ。そうじゃなきゃ、バンドも再開できなかっただろうし、再会もできなかったんじゃないかと。
何かを再開したいときも、誰かと再会したいときも、シンプルな理由でいい。
あの日のダブルアンコールの、2バンドが出てきたステージを思い出しながら、余韻に浸っています。
あの日の2マンは最強だった!
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