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中国 インターネット広告管理弁法

国家市場監督管理総局(SAMR)は、3月24日付、2023年2月25日の局令第72号で、2021年11月に意見募集した「インターネット広告管理弁法(联网广告管理办法)」を公示し、5月1日より施行することを発表した。2016年に施行されたインターネット広告管理暫定弁法は同日に廃止される。

本弁法は32条からなり、広告市場の秩序維持、消費者の合法的権益保護、インターネット広告業の健全な発展を推進するためのもので、インターネットでの広告事業での新しい特徴、動向やニーズに適応し、広告主、インターネット広告事業者と発行者並びにインターネット情報サービス提供者や広告アンバサダーの責任を明確にする(6〜10条)とともに、ポップアップ広告、オープン画面広告、スマートデバイスを利用した広告発行など(10~11条)、リンクを含むインターネット広告、競争ランキング広告、ポップアップなどを用いた広告、インターネット中継を用いた広告の発表、審査を経た広告などの重点分野の広告監督を規範化し、適切な指導や処罰を明確しています。タバコ、処方薬のほか、医療、医薬品、医療機器、農薬、動物薬、保健食品、特殊医学用調整食品など(6~7条)を中国で事業展開する日本企業は、広告法の適用が異なる中国では注目し、適切な対応がもとめられます。

1、『方法』はインターネット広告の広告主、広告経営者、広告発表者及びインターネット情報サービス提供者の責任をさらに明確にした、

2、積極的に社会の関心に応え、苦情通報集中のポップアップ広告、オープン画面広告、スマートデバイスを利用した広告発表などの行為に対して規範を示す、(第十条、第十一条)

3、「軟文広告」、リンクを含むインターネット広告、競争ランキング広告、アルゴリズム推薦方式を用いた広告の発表、インターネット中継を用いた広告の発表、審査を経なければならない広告の変則的な発表などの重点分野の広告監督管理規則を細分化した、(第7条、第9条、第15条、第17条、第18条、第19条)


インターネット広告管理弁法(联网广告管理办法)

第1条 インターネットでの広告活動を規範化し、消費者の合法的権益を保護し、インターネット広告業の健全な発展を促進し、公平で競争のある市場経済秩序を維持するため、「中華人民共和国広告法」(以下、広告法と略称)、「中華人民共和国電子商取引法」(以下、電子商取引法と略称)などの法律、行政法規に基づき、本弁法を制定する。

第2条 中国国内において、ウェブサイト、ウェブページ、インターネットアプリケーションなどのインターネットメディアを利用し、文字、画像、音声、映像或いはその他の形式で、直接或いは間接的に商品或いはサービスを宣伝する商業広告活動には、広告法と本弁法の規定を適用する。
 法律、行政法規、部門規則、強制力のある国家標準及び国のその他の関連規定により展示、標示、告知しなければならないことが求められる情報は、その規定に従う。

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