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欧州 統一特許裁判所と単一特許制度のスタート(1月19日)

ヨーロッパ特許庁(EPO)は、1月18日付、オーストリアが統一特許裁判所協定(UPCA)の暫定適用に関する議定書(PAP)の批准手続きをEU理事会に行ったことを受けて、統一特許裁判所(UPC:Unified Patent Court)の設置準備が1月19日にスタートしたとのニュースリリースを公示した。

BrexitのためにUPCA署名国からイギリスが離脱し、現在はドイツ、フランス、イタリアの3か国をベースにEU加盟国13か国がPPA第3条の条件を満たす状態となっており、オーストリアが批准手続きを行ったことで長く待たれていた条件が整い、UPCと単一特許制度(UP:European patent with unitary effect)の開始に向けた非常に重要な進捗である。今後はドイツ政府の手続き次第での進捗となるが、UPCAの発効はドイツが批准書を寄託してから4か月後にUPCとUPの準備が稼働することになる。つまり、早ければ7か月後の2022年末にはさらなる進展が見られそうです。

参照サイト:https://www.epo.org/news-events/news/2022/20220117.html

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