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【KY33】医療用大麻と米国株


知っておきたいグリーンラッシュ

医療用大麻のポテンシャル

大麻はマリファナ、ウィード、ジョイント、ポット、いろんな呼び方があります。

ところで、なぜ医療用大麻なのでしょうか?
私は投資するからには、20年前のエヌビディア(NVDA)を見つけたい、そういう願望があります。

2008年の最安値(1.44ドル)、2024年の最高値(974.00ドル)
当時は円高ですから、100万円分でも買っていれば、まあそのような妄想は株式投資している人なら、アルアルですよね。
その時に買っていたとしても、そこまで握力が続いたとは思いませんが(笑)

それはさておき、医療用大麻はエヌビディアほどではないですが、半導体銘柄並みのポテンシャルがあります。

薬物だからとか、そのような倫理観とかどうでもよく、単純に儲けたいから注目しています。

そして大麻市場が爆発的に伸びていることを、ゴールドラッシュになぞらえて、グリーンラッシュと呼びます。

世界の常識と日本の非常識

医療用大麻は世界的に需要が高いです。
それだけでなく、嗜好用大麻(娯楽目的)も容認する流れです。

米国の成人国民の70%以上が大麻(娯楽目的を含む)は合法化、または非犯罪化されるべきと考えています。
医療用での利用については80%以上と言われています。

連邦法では違法ですが、半数以上の州では95%以上が住民投票で合法化・非犯罪化されています。
バイデン大統領は大麻の合法化を進めていますし、トランプ元大統領も医療用での利用について支持する立場です(トランプ元大統領は在任中に、保守派に配慮して撤回しましたが)

カナダでは2018年に成人用は所持・使用の解禁、ドイツでもこの4月1日から成人の所持・使用と自家栽培が解禁されています。
最近はタイも、娯楽目的での合法化されています。韓国は2019年から、医師の診断書があれば、医療用での利用が可能となっています。
イスラム社会では、ハシシ(大麻樹脂)が普及しています。

ところが自由主義の国だと、日本ぐらいです。芸能人がマリファナを吸ってて、ニュースになるのって。重大犯罪のごとく叩かれ、奇人・変人扱いされます。
日本も最近、医療用が解禁されましたが、世界的には遅れており、まだまだです。

医療用大麻の効能

イスラエルで、最先端の研究がなされています。最近は中国が、積極的に研究開発を進めているようです。

効能としては、緑内障、がん、てんかん、神経性難病の多発性硬化症、潰瘍性大腸炎、トゥレット症候群、統合失調症、うつ病、アルツハイマー病、慢性痛など諸症状の軽減・緩和に有効だと医学的にも認められています。

タバコのように火をつけて吸うだけでなく、飲み薬にもなりますし、オイルにして食品に添加することもありますし、要するに普通の薬にもなります。

がんの化学療法による吐き気や嘔吐の抑制など、現在の治療法でも解決できない分野での活用が期待されます。
かつてはエイズに有効な処方薬がなかった(副作用がきつかった)ときに、米国では違法ながらも医療用大麻が使われていたというのもあります。

もちろんハイになる成分(THC)もあるので、全く規制しなくても良いわけではないのですが、医療用の成分(CBD)を無視して全面禁止するのもおかしなことです。

品種改良してTHCの含有量を増やさない限り、ハイになり脳の活動が低下しても、アルコールよりはマシだと言われています。

その点オピオイド中毒が蔓延している米国において、改善薬としても期待されています。

また大麻草は丈夫な繊維としても利用できるので、この点も考慮すべきです。

なお参考書として、下記のものを読まれるといいです。

「マリファナ 世界の大麻最新事情」(ナショナル ジオグラフィック別冊)

なぜ米国では違法なのか

書くと長くなるので、大雑把に書いておきます。
大麻の歴史は紀元前から始まり、米国初代大統領のワシントンも栽培していたという歴史もあり、人類にとっては身近な植物なのです。

奴隷貿易を通じて南米に持ち込まれ、そこから北アメリカに広まったという経緯もあって、人種差別による偏見も合わさって複雑です。
また禁酒法が廃止されたことで人々の反発が残り、その反動で米国では全ての薬物を禁止する流れになり、大麻は今でもヘロインやコカインなどと同じような扱いになっています。

ちなみに日本では、戦前は大麻を禁止する法律はなく、神社のしめ縄などに使われていました。ハイになる習慣はありませんでした。
GHQが戦後日本を統治するようになり、神道の影響を削ぐために、ついでに大麻を一律禁止したということです。

現在の米国の状況

今の米国では共和党を中心とした保守層(反対派)と、民主党を中心とした反保守層(容認派)の対立になって、現れています。

ややこしいですが連邦法では違法、多くの州法では合法または非犯罪化の扱いとなっています。

連邦法で違法だと、大麻栽培事業者は銀行口座を開けないです。米国の銀行法では、犯罪利用が禁止されているからです。
また州ごとに扱いが違うと、この州では使用できるけど、あの州では捕まるといった不都合があります。

なお公共の場や車内で使用しない限り、違法な州でも罰金で済むようです。

つまり事実上は大っぴらに使用されているが、表面上は違法とされている、よく分からない状況です。
まあ高校生でもマリファナを吸っているのが学校にバレても、他のヘロインやコカインなどの使用につながらないよう、厳重に指導されるぐらいで済むみたいです。
オバマ元大統領が未成年の頃にマリファナを吸ったことを、公然と認めているぐらい、緩いです。

大麻関連の米国株

NASDAQやNYSEに上場する企業

不思議なことに連邦法で違法なのに、上場しているのですよね。
解禁されているカナダの企業がほとんどなのですが、こういうところがアメリカの懐の深さなのでしょうね。

いくつかピックアップしておきます。
いずれの企業も最近まで、売られに売られており、赤字を出しまくっています。
ただ4月1日にドイツで解禁されたとこで、流れは変わったと思います。

印刷厳禁

投資するなら

大麻関連のETFもありますね。

ただ私は成人用(娯楽目的)の銘柄の方がインパクトが強いと思うので、製販企業の方を選びます。
その際は、売上高・利益よりも財務の安定性を重視した方が良いです。
なぜなら、米国での解禁は不確実ですし、順調に成長できるとは限らないからです。

またポートフォリオにおいて、これぐらいアップサイドが期待できる銘柄を組み入れておくほうが、いいと思います。
とはいえリスキーなので、大したロットは入れません。

投資は自己責任でお願いします。
今回はここまで、次回またよろしくお願いいたします。

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