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【KY35】中東情勢と日経平均株価

私は政治ネタは好きではないです。
子供には、正しさは一つではなく違ったモノの見方もあることを教えるし、明らかにおかしなものについて何が正しくないのか教えれば十分だし、自分の生活を脅かさないものについて、あえて熱く語る理由もないからです。
まあ10-20代ならともかく、もういいおっさんですから、青臭いのもね。

それはさておき、本日の日経225が37,068円(前日比▲1,011円)と大きく下げました。
中東情勢が一因とのことで、今回は日本のメディアの違和感について書いてみようと思います。

海外のメディア

日本のメディア

今回の攻撃前に日経225はダラダラと下がっていて、ドカンと下げましたね。
どうやら機関投資家が事前に情報を察知して、先物を売っていたのではと言われています。

日経を含め、日本のニュースメディアはからっきしでした。
今後をどう考えるべきかですが、私は日本のメディアは見ない方がいいと思います。

理由は簡単で、日本人は性善説なので国際情勢を冷静に見ることができず、記者個人やメディアの願望が含まれていることが多いからです。
また記者を現地に派遣することがほとんどなく、海外メディアからの2次情報が多いからです。

海外メディア

私のオススメはアルジャジーラです。
https://www.aljazeera.com/

カタールのメディアで、何がすごいのかというと無料なのですよ。
アラブ圏のメディアなので、当然そちらよりですが、偏向報道でもなく必ずしも反米ではないです。

また、一昨日4:04pm ET(日本時間17時)のWSJの記事にて

WSJの記事(April 16, 2024 4:04 pm ET)
Israel, Iran Seek Deterrence but Risk Escalation

Iran is now using similar terms about potential Israeli retaliation. “The smallest action against Iran’s interests will definitely be met with a severe, extensive and painful response against all its perpetrators,” said Iranian President Ebrahim Raisi.

以下、グーグル翻訳

イランは現在、イスラエルの報復の可能性について同様の用語を使用している。イランのエブラヒム・ライシ大統領は、「イランの利益に反する最小の行動は、すべての加害者に対して厳しく、大規模で痛みを伴う対応で必ず迎えられるだろう」と述べた。

昨日の5:10pm ET(日本時間18時)のWSJでは、イスラエルがイランの核施設を攻撃すると、イランは核武装するとの報道が出ていました。

Iran Threatens to Work on Nuclear Arms if Israel Attacks Nuclear Sites

このように見ると、中東戦争になるかは別として長引くことは間違いないです。

ちなみに私はWSJをフォローしているのですが、米国市場のニュースが数日遅れて日本で報道されるのは、よくあることです。

XなどSNSのインフルエンサー

ほとんどのインフルエンサーは、今回の攻撃はパフォーマンスだと言っています。
事前に攻撃することを、通知しているからだそうです。

このような人たちは、国際法(開戦に関する条約2条)についての理解がないです。
いきなり不意打ちは、無関係な国(中立国)に迷惑をかける可能性があるので、とりあえず事前に通知しないといけないルールがあります。

すいません。今からやりますけど、被害が出ても警告したんだから責任取りませんよという、エクスキューズです。

そもそもパフォーマンスならやる必要ないのですよ。
今のところ攻撃が中途半端なのは自制が効いているから、だと思います。

難しい分析よりも人間理解

私はこういうときほど、複雑な事象を斜めから見下ろすのではなく、素朴な人間理解から考えた方がいいと思います。

リーダーの意思決定はシンプルです。
エイヤーでやり返すか、周囲(国内だけでなく隣国も含め)に腑抜けと言われても我慢してやり返さないかだけです。

こういうのを行動経済学などでは、ヒューリスティックと言われています。
複雑な事象を前にすると、人間は自分でも分かるように物事を単純化して決断することを指します。

まあ未来のことなんて分かりませんし、イランは宗教による権威主義国家ですから、少なくとも平和になることはなく、イスラエル北部での紛争は続くと思います。

日経225の今後の予想

どれくらい下がるか

結論だけ述べると、分かりません(笑)
ただはっきりしている事があります。

ここ半年ずっと上昇基調だったので、今の下げトレンドは調整期間と見れば序の口だということです。

四季報オンラインから

私はチャートは得意ではないのですが、直近半年間の安値と高値のフィボナッチリトレースメントで見ると、34,000-35,000円ぐらいは普通にあり得るのですね。

どう対応すべきか

エコノミストのエミン・ユルマズさんが、言っていた言葉があります。

「相場で生き残るのは、一番先にパニックになって売る人と、最後まで売らない人」だそうです。

私の対応は前者ですね。そろそろポートフォリオ全体を見直そうと思っていたので、6割ほど処分しました。
ここ連日の下げで含み益がぶっ飛びましたが、まあマイナスではないので良しとします。

あとは米株です。
TMF(Direxion Daily 20+ Year Treasury Bull 3X Shares)と
ニューモント(NEM)の金鉱株がリスクオフで反応してくれると、ありがたいのですが…。

杞憂だったら?
なら入り直せばいいだけです!


今回はここまで。次回またよろしくお願いいたします。

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