見出し画像

半端ないって偉人さん⭐️其の1~その悟りは時代を越える~『釈迦』前編

だいぶ過ぎましたが明けましておめでとうございます🎍Kyazuです❗️
 去年noteをはじめて色々と真新しい心境になれました。今年は去年よりも多く発信したいと思います。皆様にも良い1年であるように😊


 今回は音楽や映画と別に、個人的に興味持った歴史上から現代まで偉業を成し遂げた人たちを紹介したいと思います😼
 第一弾は、仏教の開祖にして「仏の悟り」に到達した仏陀で知られる釈迦について語りたいと思います。

 
 なにゆえ突然お釈迦様?って思いますよね😅
ただお釈迦様が後世に伝えた教えがスゴく理に適っていて、これがまた現代社会にも通ずる考えだなと思いました。
 自分は熱心な仏教徒でも信者でもありませんが、非常に感銘を受けた「釈迦の悟り」をちょっとでも伝えられたらと思います❗️


『釈迦の生い立ち』:前編

●誕生『その逸話』

紀元前5~6世紀頃、インドとネパールの国境近くにある小国ルンビニーにて。
後の「釈迦」ことガウタマ・シッダールタはシャーキヤ族の国王シュッドーダナと妻マーヤーの息子として誕生しました。
 マーヤーが出産の為、隣国の故郷であるコーリヤーに帰省する際、ルンビニー園という花園付近で産気づき出産したといわれています。

↑母マーヤーの胎内に白い象が宿ったと云われている


 ・補足☝:釈迦の出生には多くの諸説があり、また神格化事で有名な逸話が伝えられています。  
      
🔶逸話No.1 ◇「天上天下唯我独尊」◇

↑「この世界に生きる人々は誰一人として尊いものである」という意味

 
 この言葉を発したのは何と誕生した直後😳
立ち上がって7歩進み、右手で天を、左手で大地を指差したまま「天上天下唯我独尊」(てんじょうてんげゆいがどくそん)と説いたそうです。末恐ろしい赤ちゃんですね‥😅


🔶逸話No.2 ◇『仏陀』になると予言される◇

母マーヤーはシッダールタを出産後、高熱により亡くなってしまいました。父シュッドーダナは深く悲しみに暮れるも、最愛の妻が残した忘れ形見をとても愛しました。
 一方で次期国王としての期待を寄せ、国一番の聖人アシダ仙人に占うよう依頼しました。アシダ仙人はシッダールタを見るやいなや涙を流します。
 何事かと訊ねれば、

「王子はいずれ世界を治め光へ導く者となります。出家した折には、悟りの最高位『仏陀』になるでしょう』

とアシダ仙人は語ります。
老い先短い自身は、仏陀となったシッダールタの説法を聞けずそれが悲しくて涙を流したのです。

↑手塚治虫の『ブッダ』よりアシダ仙人


●青年期以降『出家を決意』

↑煩悩の苦しみを知り、真理の探究を決意する

シッダールタは王族の子として恵まれた環境で育ち、十分な教養を体力を備えた品行方正な青年へと成長します。
 二十歳前には妻を娶り、跡継ぎ息子も授かるなど順風満帆な人生を送ります。
 誰からみても幸福な人生を謳歌するシッダールタですが、ここで出家のキッカケとなる出来事に遭遇します。

🔶四門出遊(しもんしゅつゆう)

シッダールタが29歳の頃、宮殿の東西南北の四つの門からはじめて郊外に出掛け、そこで人生の苦しみを目の当たりにしたことで出家の決意を固めたと云われています。
この出来事を四門出遊(しもんしゅつゆう)と語られています。

◇東の門からの出来事◇
歯が抜けて腰の曲がった老人と遭遇。自身もいずれ年を取り、同じように身体が自由に効かなくなる時がくると動揺し、外出を取り止める。

◇南の門からの出来事◇
後日南の門から外出した時、痩せ衰えた病人と遭遇。
病気にかかれば自身も病に苦しみ、同じように痩せ衰えると動揺して宮殿に引き返す。

◇西の門からの出来事◇
今度は西の門から外出した時、痩せこけて動かなくなった死者を、周囲の人々が囲み運ばれていくところに遭遇。その葬式の様子を見て、いずれ自らにも死が訪れることを実感し、大きなショックを受ける。

◇北の門からの出来事◇
東、西、南門で遭遇した生きる上での「苦悩」に絶望するシッダールタは、北の門にて出家者の堂々たる姿に出会う。無常や苦に囚われない生き方に感銘を受け、出家の決意を固める。

 この時シッダールタは29歳。深い夜の帳を機に、愛する妻と幼い子供を残し、王族としての華やかな生活も身分も捨てて宮殿を抜け出します。

●放浪期『真理を求めて』

↑出家するシッダールタ

はじめて郊外に出て知ることとなった、老いや病、そして死。生きる上で逃れられない苦しみと向き合うため、シッダールタは究極の真理を求め旅立ちます。

そこで彼は三人の師に教えを乞います。三人の師はシッダールタの才能を見出し、是非後継者として迎入れようとしましたが、シッダールタが求める「悟り」は三人の師から得られずその誘いを断ります。

✿「バッカバ仙人」✿

天上界に救いを求め、その世界に生まれ変わる為苦行を課している

・シッダールタはその苦行を観察し、天上界に答えを求める他力本願な修行では悟りを得られないと気付き彼の元を去ります。


✿「アーラーラ・カーラーマ」✿

空無辺所(くうむへんしょ)という教えを説く。これは肉体は容れ物に過ぎず、瞑想による虚空の境地を極意とするもの

・アーラーラ・カーラーマは300人の弟子を従う高名な思想家です。シッダールタは彼の元で修行を行い短期間でこの教えを体得。しかし自身の求める悟りには至らずアーラーラ・カーラーマの元を去ります。

☆補足
空無辺所の教えは無量空処(むりょうくうしょ)とも呼ばれます。この呼び方、大ヒット漫画『呪術廻戦』の出てくる五条悟の技名の元になってるみたいですね🤓

✿ウッダカラーマ・プッタ✿

非想非非想処(ひそうひひそうしょ)という教えを説く。これは極めてわずかな弱い心の想念があるだけで、ほとんど無想に近い禅定の境地にある世界。天界の最高位であり、有頂天とも言われる

・非想非非想処は涅槃(ねはん)という完全に解脱した仏教における究極の境地に近い状態で、違いは認識が出来るか出来てないかだそうです。シッダールタはまた短期間でこれを体得し、この違いに気付いたことからウッダカラーマ・プッタの元を去りました。

☆補足
有頂天
という言葉はわりとよく聞く用語ですね。自分の好きなB'zの楽曲名もあるのでどうぞ!


真の悟りは教えを乞うだけでは至れないと判断し、シッダールタは自ら苦行を課します。その年月は6年間に渡り、誰の教えもなく熾烈な苦行で真理を追求しました。

●修行期『苦行の果てに』

↑パキスタンのラホール国立美術館にある釈迦苦行像

 6年間の苦行は熾烈極まりないものでした。極限まで息を止め続けたり、炎天下の直射日光を浴び続けたりと肉体を酷使したのです。
特に断食修行では水と豆腐のみで何日も過ごしたりと、少しでも欲が出ては自分を律しより厳しい苦行を課しました。

✿乳粥供養❀
苦行で精神を鍛えようにも悟りには至らず、心身は削られ衰えていく一方です。そして素質のあるシッダールタでも人間に変わりなく、過酷な断食の果てに骨と皮の状態で気を失ってしまいます。
 生死の境を彷徨うシッダールタ‥。その時、彼の元に現れたのはスジャータという村娘でした。彼女は衰弱したシッダールタに乳粥を供養し命を救います。


✿苦行放棄❀
スジャータの施しを得て回復したシッダールタは、
「琴の弦はきつく締めすぎると切れてしまうが、緩く締めると音が悪い。琴の弦は、適度に締めるのが望ましい」
というスジャータの歌を聴き、過度の快楽が不適切であると同時に、行き過ぎた苦行でも真の悟りは得られないと実感しました。
 シッダールタは苦行を止め、新たな決意を胸にピッパラ樹の下に坐して瞑想に入ります。

↑村娘スジャータより乳粥を捧げられるシッダールタ


●前編まとめ

生まれながらに王族として育ち、何不自由のない生活を過ごしてきたシッダールタは煩悩における苦しみを克服する為に旅立ちます。
真理の探究は険しく、苦行の果てに生死の境を彷徨うなか、九死に一生を得た事でとうとう悟りの境地に至るのです。
極限の至福と苦悩、肉体の苦しみを巡り得たシッダールタだからこそ辿り着けた境地であり、後に釈迦と呼ばれ悟りの最高位「仏陀(ブッダ)」として後世にその教えを遺していくのです。

次回、後編では悟りに至った釈迦の教えとその後を書いていこうと思います。
乞うご期待‼️


この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?