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矛盾とは、なんだろう

矛盾について、考えている。
互いが違う意見で言い争う際、両者の主張どちらも正しく聞こえる場合がある。そういうときは大抵、矛盾がそこに鎮座している。


【なぜ正しく聞こえるのに、矛盾があるのか】
どちらも正しいと思っての主張であるから、矛盾となってしまう。
真偽はともかく、意見を持つ者には正しいと信じる「真実」が見えている。問題は「真実」が人によって、違った位置に存在している、ということである。
そして判断すべき事柄を、各々の「真実」へ引き寄せようとする為に、辻褄がどこか合わなくなり「どちらが正解?」状態、つまり矛盾が発生する。

なお、片側の意見が虚偽だと分かっている場合、矛盾は発生しない。


【矛盾の対処法】
もし矛盾が目の前に現れても、決して対処できないわけではない。
3つの対処法をメリット&デメリット含めて挙げてみる。
どこかでこれが一助となれば、幸いである。

■方法A:矛と盾を近づけない。
矛盾の対象になるものを、互いに近づけなかったり、認識させないようにすることで、矛盾衝突のいざこざを防げる。
メリット:手軽。真偽で揉める必要がない。問題が解消できる。
デメリット:問題自体を回避するため、根本的なことは解決しない。

■方法B:矛と盾をぶつけ合う。
矛盾の実証。真偽がはっきりする。
メリット:手軽。真偽がすぐにわかり、解決する。
デメリット:状況(矛と盾どちらか、日光で脆くなる性質がある等)によっては、真偽逆転が起こる可能性もある。また偽となった場合、そのレッテルを剥がすのは基本、容易ではない。

■方法C:矛と盾、両方の特性を備え持つものを創る。
矛と盾が一体化すれば、矛盾問題は解消され、さらに新たな価値を得る。
ランタン・シールド(実際に実用向きかは不明)が矛の盾としてイメージがしやすい。
メリット:新たな価値を得ることができ、問題が解消できる。
デメリット:問題の原因を探る知性と、ひらめき等が必要。ちなみに、根本的な問題(矛が強いか、盾が強いか)の解決はなっていない。


【現在の状況から、最善の方法を選ぶ】
わたし自身、最良の対処法はCであると考えている。でも、最良よりも最善(行動できる範囲内でベスト)で選んだ方が良いとは思う。
例えば、とある企画で発生した矛盾を、即時対処しなければいけないとする。
作業自体は順調に進行しているが、人間関係での揉め事が起きた場合、作業が中断してしまう可能性が高いならば、方法Aが何より無難であり、正しい選択であるかもしれない。

矛盾という存在は言わば、目の前に立ちふさがるモンスターである。
時に最良だと思われている方法が、通じない可能性もある。
自分たちのことをよく知り、状況に応じた最善の選択をすることが、矛盾攻略に繋がる。


【方法Cには、進化の可能性がある】
矛盾というのは、あくまで人の認識がもたらしたもの。
大自然そのものは、物理法則と巨大な流れに従って存在し、自己認識はなく、矛盾を抱かないため、平和的であると言える。
ただ、進化という点では、時期を待たなければならない。

逆を言えば、認識を持つ存在には、方法Cのように矛盾を抱き、それを改善し、その場その場で進化できる可能性を持っている、ということである。


【さいごに】
矛盾は結局、そもそも物質世界そのものにはおそらく存在しない人間の妄想。
ただ、進化のハシゴとなり得るので、妄想と言えども、矛盾を受け入れることは、プラスにつながると、思う。


(眠たすぎて脳が焼き切れたのでここで)おわり

見上げれば大空が。見下げれば大地が。 俯瞰の位置では、多くを見ることができる。