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きゃらをの世界

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過去に書いたショートショートです。当時は1500円とか 結構イイ値段でだしました。 全部まとめました。
シュールな笑が欲しい人には向いているかと思います。
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2021年5月の記事一覧

田舎のゴリラ都会に行く

俺は田舎で暮らしているゴリラ 田舎で暮らしているというか ジャングルで暮らしているから 俺からすればこちらが都会だ だがしかし 都会に暮らしているゴリラもいた このジャングルを抜け出して 光雄のやつはすっかり コンクリートジャングルで暮らしている そんな光雄から手紙が届いたんだ 「きゃらを、遊びにこないか?  都会にはジャングルでは食べられない  美味しいものがいっぱいある」 まじか、バナナ以外にも もっと美味しいものがあるってことか? しかし、都会はこことは違い 文

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ただの藁しべ

真面目に働いていても 全然暮しが良くなることもない そこで、こうなれば神頼みだと 観音様にお願いすることにした。 そうしたら声が聞こえてきたんだ 「きゃらをよ、明日起きて  最初に触ったものを手放さずに  大事に持ち続けなさい」 いや寝ぼけていたから どうかなぁとは思ったのだけど その声がずっと残っているんだ だからなんか信じてしまう。 ところで起きたけど 何を触ればいいんだろう? 住んでいるところは ぼろ屋だけど扉もあるからな 扉を開けてまず外にでよう 「ガラガラ」

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ワイルド推し

俺の名はきゃらを 流行り病を機にSNSに参加した それはブログ形式で 少しだけ読んでくれる人がいたから 図に乗ったんだ。 そして公言してしまった 「作家になる!!」ってね そうしたら、そのサイトは応援してくれて お小遣いをサポートしてくれるサイトでもあり 少しはお小遣い貰えたから 引くに引けなくなってしまったんだ。 本当は本業の方の仕事が 上手くいけばそっちでのんびり暮らしたい だけども・・・ 「作家頑張ってくださいね!」 その言葉をサポートしてもらえた コメントで貰うた

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婆さんシステムズ

例えばドラえもんを見て のび太に同調した少年時代はあった だがしかし、大人になった今 変わらずドラえもんを見れば やはりのび太にシンパシーする そんな自分がいる 自分もよい歳にも関わらず のび太が祖母を回顧する話を観れば いい歳をした大人なのに 何故か自分も同調して泣けてくる そんな時にふと目に入ったチラシがあった それは、おばあさんを派遣するサービスだった 40を過ぎれば早い人では 孫ができる状態ではある 36歳でじいじと言われている仕事仲間に 戸惑ったこともある。

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マジカル霊媒師

俺は人を深く愛さない傾向にある 20代のときにいけない関係になってからは こんなにも辛いのかという想いが 俺をそうさせたのもある つまり、恋愛観で言えば 本当に好きになってしまうと 物凄く弱くなってしまう傾向を 自らに理解してしまっているから どうしてもセーブがかかってしまう 申し遅れたが我が名はきゃらを 現在幽霊ど真ん中である。 事の経緯を説明しよう そんな俺ではあったが どうしても会話が合い 心が惹かれた女性がいた 二度と人を愛するものかと 頑な俺の心を溶かしてくれ

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