年上の部下

年功序列が崩れてきていますので、年上の部下がいる方も少なくないと思います。ベンチャー企業は特にその傾向が強いですね。
私も過去に、年上の部下にどう接してよいのか分からず、苦労したこともありました。

過去の私のように、悩んでいらっしゃる方に、何かヒントになればと思い、自分が考え、行動してきたことを書くことにしました。

ここでいう「年上の部下」の年上とは、ご自身の年齢の前後5歳は含まず、ある程度の年齢差がある場合を指しています。

年上の部下とスムーズに仕事を進める方法

・ 上司の役割を伝える


私が尊敬している上司の一人に言われたことで覚えているのですが、その頃私は20代でした。
「私は、役割としてあなたの上司ですが、人として上でも下でもない。対等です」

その上司は私の親より少し下の世代、そのためかなり年は離れていましたが、仕事以外の時には、対等に接してもらった覚えがあります。その代わり、仕事は非常に厳しかった(笑)。

年上の部下に対しては、ご自身から「役割として上司であるだけ」ということを自覚すべきかと思いますし、部下に何かの折に伝えるべきだと思います。
但し、表面上ですと、言動に齟齬がでますので、心からそう思っている必要はあります。

この場合は特に言葉に出さなくても伝わっているだろう、、という思い込みは全く通じません。言葉に出して伝えなければ伝わらないです。

また、上司だからと言って、部下に対して何を言ってもよいということはないですよね。
残念なことに、自分は人としても上だ、と勘違いしている管理職は未だ多いです。。

・ 年上の部下を頼る

年下の上司は、経験値が高く、これ迄の知識経験を仕事に活かし続けたい、と思われる方が殆どです。そのため、頼られることを嫌がる人は多くありません、そのため、思い切って、頼ってしまうことをおススメします。

理解できていないことを理解しているかのようにふるまって指示、判断すると後々問題が拡大してしまった等、予想もしないことが起きる事があります。
そのため、分からないことは、年上の部下に聞く、教えてもらう、くらいの姿勢ですと、部下も懇切丁寧に教えてくれるでしょう。その方がよほど効率的かと思います。

上司から頼りにされている、と感じる部下との人間関係が構築できると、放っておいても部下は自走しはじめます。
そして、あなたが上司として判断しなければならない時に必要な情報を山ほど提供してくれるような存在となるでしょう。

 ・ 年上の部下との交流の時間を増やす

上司と部下の世代間のギャップにより、仕事への向き合い方や仕事の進め方等の考えの衝突が上司と部下間で起きるかもしれません。

部下のこれまでの働き方の背景を理解し、何故衝突したのか、その理由を理解する、また自分の考え方を相手に理解してもらうためにも、コミュニケーションをとることが非常に大切です。

人は共通点があると団結力を強められるとよく言われますので、世代を超えた共通点があるとチームワークも強固なものとなりますね。

・他の部下よりも、まずは年上部下を優先させる


年齢は関係ないといいながらも、年上部下は、自分が後回しにされると、蔑ろにされたような気持ちになる人も少なくありません。
年上部下に「自分は年上なのに、後回しか」と思わせてしまうと、一気に関係性が悪くなってしまいます。
そのため、同時に年上部下と年下部下から相談された場合は、年上部下を優先させます。

そうすることで、部下との信頼関係を築けると、自分の代わりに若手の世話をしてくれたり、配慮をした行動をしたり、と非常に高いパフォーマンスを発揮されるケースが多いです。

過去に私も異動した際に、言い方は悪いのですが、扱いが難しいと言われていた年上社員を部下に持つことになりました。
その部下は、決まったことしか自分の仕事ではないと言い張って仕事に線を引く、といった扱いの難しいタイプでした。

当初は私も苦手意識が強かったのですが、これまで記載した方法👆を実践したところ、私右腕となってくれる存在にまでになりました。
その職場は、私が転職するために去りましたが、最後まで、仕事上も、仕事以外でもサポートしてもらったことを覚えています。

世代が違っても、人間同士ですので、心を通じ合うことが出来れば、仕事も上手く進められることが出来るのだということを実感した経験でした。

まとめ


年上・年下にかかわらず、部下とスムーズに仕事を進めるにはコミュニケーションが最も大切です。部下と上手くいかない、と悩んでらっしゃる方には、上記を実践してみていただきたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?