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採用面接で「何を聞けば採用が上手くいくのか」問題を解決する!

何処の会社でも採用の責任者の役割を担っていたが、ある大手企業で勤務した際、採用は管轄外だった。
それまで他の人事の面接官がどのような面接をしているのかを知らなかったので、一次面接を手伝って欲しいと人事の採用部責任者から言われて喜んで引き受けた。
手伝う理由は、なかなか一次面接で合格を出しても、二次面接の前に辞退が多く、数多くの一次面接をする必要があるためとの事。

常時100名以上の求人が続いているため、面接官もかなり多く、面接の進め方はある一定の統一基準を設ける必要があるのは理解できるが、人事採用部からは、マニュアルを渡されて、マニュアル通りに面接を進めて欲しいとの事。少し違和感があったが、採用部の社員7名は、様々な企業で採用に特化した経験のあるプロフェッショナルばかりのため言われる通りにした。

面接シートの基準も会社ビジョンにある程度合わせた文言にはなっているが、表面的なものだった。私が面接で何を判断すべきか、うちの会社の求めている人材は〇〇ですよね、と採用担当者に尋ねたところ、担当者からの返答は、人柄が問題ないかを見てもらえればよいです、のみだった。

一次面接の面接官は、採用部署の部長職と採用部が行い、二次面接の面接官は一般社員の採用であっても採用部署の管掌役員と人事採用部の責任者で、余程のポジションでない限り2回の面接で内定を出している。

当然2次面接は、役員が出てくるのでそれほど時間をかけず一次面接が肝になるのは容易に理解できるが、それで面接でやることが、人事は「人柄が問題ないかを判断する」、採用部門の部長は「能力が足りているのかを判断する」だった。

今までの文章をみると、採用が上手くいくわけない、ということは容易に理解できますが、皆さんの会社はどのような採用面接を行っていますか?

私が採用の責任者をしていたときの方法が正解とは言い切れませんが、少なくとも採用のミスマッチは、少なかったので、少しは参考になるかもしれませんので今日は面接官の役割について書く事にします。

面接の雰囲気作り

候補者(=応募者)も緊張しているので、どうしても堅苦しい面接になっちゃうよね、、という声が聞こえてきそうですが、面接官は、候補者が出来るだけ普段通りに話ができるような場作りに心掛けてください。

面接では、普段の候補者の雰囲気、思い、性格、どう仕事と向き合ってきたのか、などの本音を知らなければ、判断を見誤ります。
堅い雰囲気でもすらすら~と答えられる人は、面接の練習を積んでうまく受け答えをしているだけかもしれず、本当のところは分かりません。

自由に話ができるように気さくに話しかける等、雰囲気作りをすると、候補者は構えがなくなりますので、かなり本音で話をしてくれるようになりますので、かなり判断ができます。

面接前に必ずすべきこと→採用したい人物要件の明確化(必須!)


採用したい人物のスキル・経験については、聞けば判断できますが、どういった人物を採用したいかの明確化は意外とできているケースは少ないと予想します。

私が経験したように、「人物に問題がないかを判断」、というのはあまりにも抽象度が高い。
会社として、例えばですが、「指示をしなくても自ら動ける人がいい」など、ビジョンに合わせた大枠要件はあるものの、それぞれ採用には、背景があるので、そこを確認する必要があります。

例えば、新卒から入った社員しかその部署にはおらず、皆同じような考え方で、言われたことを素直に進めるといった社員が多いが、今後新しい発想でのビジネスが求められるため、今回の採用する人物像は、新しい発想を自分で発言出来る、周りを巻き込んで物事を進められる人がよい、など詳細の人物像が出てくると思います。

そこまで掘り下げると自然と面接で聞くべき内容が変わってきますし、採用のミスマッチがかなり減ると予想します。

面接で聞いても意味がない質問

必ず聞かれる質問、として面接マニュアルにもありますが、「当社の志望動機」です。
志望動機は聞いても、面接時に準備しているか、いないかで、良し悪しが判断されるので、ほぼ意味がないです。面接に臨む準備をきちっとしているような人物を採用したい、ということであれば、よいですが候補者の本音を引き出すことはできません。
私も経験上「なぜこの仕事がしたいのか」とは聞かれますが、「なぜ当社に入りたいのか」とは聞かれたことがありません。

面接で何を聞いて判断するのか

面接で聞くべきことはこれまでの経験や成果の「事実」です。
よく「○○プロジェクトに尽力」と職務経歴書に記載をし、面接の場でもそのように話す人がいますが、それは事実ではありません。

聞くべき事は「何を達成したのか、そのために、どう判断し、どういったアクションを取って達成したのか、障害となってものはあったのか、あったとしたらそれをどう乗り越えたのか」との事実を聞きます。
それを聞く事で、候補者の仕事の進め方、コミュニケーションの取り方、粘り強さなどが明らかになりますので、そこで自部署に相応しい人材かどうかの判断がしやすくなります。

まとめ


採用面接官は、会社発展を支える人材を確保するというかなり重要な役割ですし、それなりに時間も費やすので、是非有意義な時間にしていただき、相応しい人材の確保に成功していただきたいと思います。
採用については、書きたい事が沢山あるので、今後も書いていきたいと思います。

これまでお読みいただき有難うございました。

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面接官として5000名以上の採用面接経験、8社での勤務経験=7回の転職活動経験があります。
会社側の採用者としても、転職者側としても両方の成功のコツをお伝えできますので、
何かお困りの方はご遠慮なくご連絡ください!
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