あまみや

カメラで写真を撮る人です。

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最近の記事

痛みや傷や嘘に慣れた僕らの言葉は

思い出せなくて嫌になって 離ればなれから飛び立って 病気をしてから、薬のせいなのか病気のせいなのか記憶がおぼろげだったり観に行った展覧会の事や日常の事をすっかり忘れてしまったりする事が多くなった。 昔のことは思い出せるから短期記憶に影響があるのだと思う。 服薬や疾病理解をするにあたって事前に少し理解があったからあまりショッキングに感じた事はなかったがそれでも嫌になる事がある。 嫌になるというか恐怖を覚えると言った方が正しいだろうか。 今の彼女と付き合い始めて2年と10ヶ月

    • 気持ち

      ちょっとしたきっかけと恋に落ちてゆく感覚 買い物をしたときに新たに手に入れた物への期待 揺れ動いていく自分の気持ちと見えない相手の気持ち 揺るがない性能と試される自分 見えている世界が変わってゆく 元に戻ることはなく だから遺す 写しとめてゆくのだ

      • 2020年6月25日のことについて

        この記事ではメンタルヘルス、自殺、等について扱います。 今現在希死念慮がある方、メンタル面で不調を抱える方はお読みにならない事を強く推奨致します。 また医学的見地に基づかない、実体験ベースの内容となるため決して真似をしない事を約束出来る方のみお進み下さい。 それでも記事にするのは自分の中で一区切りつけたいと思ったからであり自慢等の類いではありません事を先に記させて頂きます。 それでは 2018年5月頃より仕事に不調をきたすようになり、メンタルクリニックを受診し始め2年が経と

        • Leica M3 を使う理由の一つ

          電池が要らないって最高ですよ。 デジタルのとき(高校生の頃)バッテリー充電しっぱなしで家出ちゃったりメモリーカード忘れたりして懲りた私は電池の要らないカメラにすれば良いのでは?と思ってライカええやんとなりました。フィルムは無ければ買えば良いというか無ければ撮れないから買うものだからいいし。自慢じゃないけど露出も肉眼露出計がしっかりしてるのでほぼ要らんです。ここまでなるまでは鍛えましたが…… 最近ニコンのF100を使い出しましたがあれは単三電池で動くのでこれも入手には余り困り

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        • LeicaSnaps
          11本

        記事

          デモ

          事前に前置きしますが私は政治的意図を持ってこのデモに参加していません。 東日本大震災が起こって福島第一原子力発電所が今のような状態になってから、都内では盛んに反原発デモが繰り返されていた。 写真を撮る者として記録という意味でその場に行きたいと思った。当時19か20歳くらい。政治的意図はなかった。正直右寄りだし。 好きな写真作家にバービー山口さんと北井一夫さんがいる。どちらにも60年代の学生運動を撮った作品がある。特に覚えているのはハービーさんなら夜に学生がウネウネと行進

          週末のピンボケ

          この人は以前の記事 に登場したフィルムカメラをほしがっていた人。 この写真を撮ったのは上野の昭和が香る喫茶店、ギャラン。なんと未だに全席喫煙可という喫煙者の私にとっては嬉しいお店。この御時世、そんな店に女の子連れて行くなと言われたらそうかもしれないのだけど、事前に聞いたらご両親が喫煙者だったようで余り気にしてなかったようだった。気を使ってくれたのかは今となっては分からず終いだが。 普段こういった喫茶店に来ないのか随分とメニューを眺めては悩んでいた。ご馳走するから好きなの

          週末のピンボケ

          そんなに簡単に人を嫌いになれないよね

          . 写真はアラーキーの有名な写真をオマージュした作品。左右反転。飲み物はポカリスエットではなく現代風にアクエリアス。お粗末だか真似してみた。 人のことを嫌いになる。それは簡単なことでもあると思う。小っちゃい飲み屋で話しかけられたおじさんに今の若者は〜なんて説教されたら二度とソイツが居るときに店に入るもんか、なんて思うは当然だろう。 でも愛していた人ならどうだろうか?それも破滅的な事も無く道を別れた者なら。 死別なんて事もあるかもしれない。これは完全に一方的な運命の定め。

          そんなに簡単に人を嫌いになれないよね

          フェチとスタジオ

          黒タイツが好きだ。デニールは人それぞれだと思うけど膝を曲げたら少し地肌が見えるくらい、そしてつるつるの素材感がすき。なんとも言えないそそられる物がある。 この膝の透け具合最高じゃないですか? そして女の子にしか出来ない手の表情。柔らかな肩からのライン。 太股を裏から撮った写真って中々無いと思う。 ここでも絶妙な肌のニュアンス。ライトが良い仕事をしている。 めくれたカーディガンのしたの柔らかそうな生地のインナーにドキドキしてしまう。スカートのウエスト部分も好き。カメラ

          フェチとスタジオ

          昔の写真

          撮影をする。勿論早く結果を見たい。ネガがあがってきて、その場で良いななんて思うのは、2つ3つあれば良い方だ。ところが不思議なことに2,3年寝かせておくとよく見えてくる写真が沢山出てくる。 この写真もそうで絶妙な滲みやボケに引き込まれた。このFujinon Cristar 5cm F2というレンズは富士フイルムがレンズは製造に乗り出した初期の製品で中身はSummitarやSummicronのコピーと言われているようだ。 私は開放での合焦部のピントの柔らかさとその周辺の滲みが

          記憶の片隅に

          これは元同僚が一人暮らしの家に遊びに来ていたときの写真。私はこういう写真が好きだ。 私は正社員で働いていたが、似たような歳の連中が非正規で働いていた。彼女もその一人。都合5人ほどそのような「仲間」がいたが、とあることを切っ掛けに一斉に辞めていった。 辞めてちょっとした時にもう一人辞めてしまった男子から飲みに出ませんかと誘われ、ちょっと気になっていた彼女も呼んでみたところ来てくれた。 その場で連絡先を交換した。 しばらくして彼女から連絡が来た。フィルムカメラが欲しいという事

          記憶の片隅に

          冬の記憶

          雪が降った。 私は雪が好きだ。だから嬉しかった。下宿先から大学までの道中二人で静かで穏やかだけど心のどこかで童心に帰るような気持ちで登校した。 途中で雪だるまを作った。手のひらサイズの。 東京の雪はすぐに無くなってしまうから雪だるまの寿命も短かった事だろう。 雪の日はライカと決めている。それもなるべくカラーで。理屈は無い。とにかくそういうことにしている。

          ABCクッキングスタジオに潜入した話

          先日とあるつてでABCクッキングスタジオに潜入する機会を得た。料理教室といえばABCクッキングスタジオを思い描く人も多いのではないだろうか?今回の教室はルミネの中にあって一体どんなことになっているのか気になるところ。女性ばかりで浮かないか?勧誘断り切れるのか?など色々と心配不安で正直断りたかったのだけど、どうしても行こうとのことで行くことに。さてさてどうなるのか以下にセンテンス形式でまとめたので気が向いたら読んでみて頂けると面白いかもしれないです。 今回は友達紹介という制度

          ABCクッキングスタジオに潜入した話

          All in good time

          私はAll in good timeでは治らないんだよ。 私はAll in good timeでは壊れてしまうんだよ。 そんなことあなたは、別に知ったことではないんだろうけどね。

          All in good time

          進捗

          もう何度目かもわからない通院。診察時間は10分とない。 その後どうですか? 変わりありません。 そのまま一月前と同じ薬を処方された。 このまま薬飲みながら様子を見ましょう。苦手な血液検査を言い渡された。 何も変わらない。薬を飲んでいる。変わることのない希死念慮。ループの中、Aメロの繰り返しのリズムのよう。 母がさいとう先生の事を言い出したのはもう遙か昔の気がする。 機能不全家族とその子供の発達についてこの国で初めて取り組んだ精神科医と言っても過言ではないだろう。 母はその先

          混迷と暗闇の中で

          もうだめだ。堪えられない。そう思い心療内科へ駆け込んでから丸三カ月と少しが経った。 投薬はそれなりの量を飲んでいるけれど、あまり求めたように効果を感じられているかというとそうでもない。 睡眠薬については複数のんできた結果今のものになっているが、いまやその効果は風前の灯火といったところだ。正直効かなくなった。 これなら一層のことまえ効き過ぎて変えてもらったサイレースに戻してほしいと思えるほとだ。 この一、二週間は病院へ行こうと思った三ヶ月前よりは穏やかだけど、ときより本当に大き

          混迷と暗闇の中で

          旅の途中に見えるハレーション

          余っていた薬をまとめて飲んでしまった日。 俗に言うオーバードーズ。不安が無くならなくて、たくさん飲めば大丈夫な気持ちになるんじゃないかという幻想に駆られてやってしまう。 寛解までの旅の途中、薬の中に飛び込んで迷走する。飲んだ後はパラレルワールド。本当の自分自身に出会うため、歩き続けなければならないのだけれど。 何度でも立ち上がる。十度目を超えて。 自分自身が滅びる未来を変えるため。 理想にも絶望にも変わる、変えるのは自分だから。今と未来は地続きだけど、今があるから未来

          旅の途中に見えるハレーション