女声解説動画は参考になるのか

前提条件が違う

解説動画系のやり方はすぐ試せて習得期間が短くて済むものを紹介していることがほとんどなので、地声の声質とか普段の発声の仕方に左右されるやり方が多いです。

やり方の解説動画で割と簡単そうにやっている人は地声が軽かったり音程が高めで雑味が少ないタイプの人が多いように思います。
声質的に合っている人はすぐそれらしい感じにできたりしますが、元の声質による部分が大きいので地声のタイプが違うと再現性がなかったりと残念な思いをすることになります。

声の雑味が多い、低くてドスがあるなど普段の声質による部分や、地声に問題やクセを抱えている人が多いのですが、もし女声を真面目に取り組みたいのであれば地声改善というのはどのみち必須になってきます。

再現性がない

発声はクセや無意識的な動きが多いのでいろいろ練習した経験から、「こうすればだせるんじゃね?」とメソッドとしてまとめたとしても、クセがついてるのでどのようなやり方でもいつもの声になったりします。
手本で裏声を出すと裏声がそもそも女声によっていることも割とある感じです。
説明なく軟口蓋が上がっているとか説明以外の箇所が動いていることもあるのでなぜ手本どおりにできないと疑問に思う人もいるかと思います。

出したいタイプと違う

私はテンプレなツンデレみたいなのが最初やりたかったんですが、もちろんそういう見本はありませんでした。
声高め、息多めで鼻声、ボソボソ話すようなタイプが多い気がしますが、一番やりやすいというのもあるかと思います。
パス度の高い声の出し方など特定の目的を持って探そうとすると難しいと思います。

上手い人ほど口数が少ない

どの分野でも裾屋が広い分、素人・初心者向けの入口が多くて上にいくほど数が少なくなっていきます。そのため「こうすれば出せる」みたいな初心者向けでわかりやすい解説動画ばかりになってきます。閲覧数もそのほうが稼げるというのもあるかと思います。
上手い人でも、やり方が自己流だから…と他人にやり方を説明することがない人も多い印象です。

やり方でなく一例として参考にする

解説動画系のやり方・出し方というのは声の出し方のバランスの一つの型みたいなもので、一つの特定のやり方の向き・不向きみたいなものがあるため汎用性に乏しくなります。
たとえばロリ向きのやり方でお姉さん声は出せませんし、口調・イントネーションなども違います。他に話し声だけで歌声には応用できない…など。

いろいろありますが基本となる基礎的な発声技術を身に着けつつ、応用としてそれぞれの出し方を一つの型として身につけていけばよいのではないかと思います。
自分の中で完成度は低くとも声のバリエーションを作っておければ、こういった声を出すにはこうすればよいのでは?と発想できるようにもなってきます。


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