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帝王切開レポ

day-1 入院日
とにかく暇。実感なかった。
個室希望したけど大部屋に。お隣さんいい人で助かった。


day0 手術日
手術怖すぎて、初めから終了までずっと泣いてた。ベビとは一瞬しか会えなかった。
ベッド上寝たきりで腰と背中が痛いけど、胸から上は元気。
傷の痛みはずっと続いているけど、突出して痛くなることはなく、薬を2-3時間毎に使えば耐えれる程度。
絶飲食が辛かった。うがいだけさせてもらったらスッキリした。

day1
辛すぎた。本当に人生でいちばん辛い痛み。
初回歩行、なんとか歩けたけど傷が痛すぎてチカチカした。ベビに会いたくて気合いで頑張った。
でもその後のトイレ歩行がやばかった。
トイレしたあとの膀胱が小さくなることからの子宮の収縮?したあとの痛みがやばくて、おぱんつが1人で履けなくて泣きながら看護師さんを呼ぶ。29歳にもなって他人にぱんつ上げてもらうなんて思ってもみなかった。
痛みが本当に辛くてトイレや洗面したくなさすぎた。
ベビたんに車椅子で会いに行ったけど、痛くてあんまり覚えてない。車椅子に座っていることすら痛くて泣いていた。可愛かった気がするけど、しんどくて全然居れなかった。ごめんねベビたん。

day2
夜めちゃくちゃ寝れてはっぴー。
まだめちゃくちゃに痛くて、でも点滴の痛み止めは使えません飲み薬だけですって夜勤の看護師さんに言われて喧嘩しそうになった。
じゃあ先生に自分で交渉しますって、嫌な患者よなあ。でも痛すぎて内服じゃ無理なのよ。
対応も悪くて日勤の看護師に文句言ってやろうと思ってたらベテランが担当だった。若者だったら喧嘩してたからよかった救われた。


day3
このへんからは覚えていないので後書きになる。

徐々に離床できるようになってきて、歩いてトイレに行くことも泣かずにできるようになっていた。
シャワー入れますよ、って言われたけどまだ無理すぎて、母親にドライシャンプーを買ってきてもらった。
もうシャワー入っていいのにドライシャンプー買うなんて勿体ない、いる?って聞かれたけど、いるんです。
数日お風呂に入れていなくて、かつトイレに行く度に滝汗と涙を流していたから、わたしの後頭部は鳥の巣みたいだったらしい。
夫にこんなにボサボサボロボロなの見たことなかったって後から言われた。何も言わないでくれてありがとう。
ドライシャンプー気持ちよかった。


day4
このへんからは少しずつ元気になってきてた。
痛み止めはちゃんとMAX量飲んでいたけれど、だいぶマトモに歩くことはできるようになってきていた。シャワーも入れるようになってた記憶。

赤ちゃんがNICUに入っていたからNICUと病室の往復の日々で、わりとこのへんからは忙しかった。
やっと赤ちゃんを可愛いと思えた頃だったかな。


day5
もう普通の人間みたいに歩けるようになってたかな。ゆっくりだけど、点滴の支柱棒を押さずに、手すりも持たずに歩けるようになった。
わたしが元気になるのと同じようにベビも元気になってきてて嬉しかった。


day6.7
痛みは残るも薬を飲めば自制内。
朝ご飯のお供にコーヒーを淹れに、デイルームまで行けるくらいには回復してた。
産後の回復ってすごいよなあ。人間の回復力ってすごいよなあ。
ここでわたしは無事退院できました。

退院して、妊娠中ずっと我慢してたお寿司を大量に食べて幸せの限り。頑張ったねわたし。


手術後日数が経つにつれて、ベッド上安静の時間が少なくなって、noteを書くことを忘れてしまえるくらいには忙しく元気になれた。

陣痛で痛いの嫌だし、帝王切開でラッキー、と思っていたけど全然そんなことなくて、
出産って、人を誕生させるのってこんなに辛いのかと。みんなこんな思いをして子供を産んでいるのかと。

わたしは痛みに強いと思っていたけれど、全然そんなことはなくて。
歩くために一歩踏み出すのが辛すぎて、痛すぎて赤ちゃんのことなんて考えられなくて。
しんどそうな赤ちゃんを見て、元気に産んであげれなくてごめんねって。自分のことばかり考えていて、赤ちゃんのこと考えてあげれなくてごめんねって。
夫は可愛い可愛いって言ってくれてるけど、わたしは可愛いと思えないくらい自分が痛くてしんどくて、母親になれてなくて辛かった。


泣いてばかりだったわたしに、同室の山本さんが優しく話しかけてくれて、とてもとても救われた。
個室希望だったけど空いてなくて総室。
だけど、いつも声をかけてくれて励ましてくれてとても大きな支えになった。
総室で泣いて迷惑かけれない、って思って泣き止んだことが何回あるか。個室だともっとずっと泣いてただろうから、総室にして本当によかった。
山本さんも同じ病気で入院してて、同じくらいの週数で出産するらしい。
無事に出産が終わりますように。そのとき、誰か声をかけてくれる人がいますように。



二度と帝王切開、手術はしたくない。
あんな怖い思いは、痛い思いは二度としたくない。切腹はちゃんと痛かった。
赤ちゃんはとても可愛いけど、まだ痛みの記憶が勝ってる。
いつかそれを忘れて、2人目がほしいと思える日が来るのだろうか。
次の手術をするときは、わたしは強くなれているのだろうか。



途中まで書いてたこのnote、やっと落ち着いて完成まで持って行けた。

第一子を出産しました、母子共に健康です!
ってみんなSNSに挙げてるけど。何を基準に健康なんだろう。
わたしもベビも全然健康じゃなくて、そんな報告できなかった。
命があるから健康?五体満足だから健康?こんなに痛いのに?ベビはNICUに入ってるのに健康?
すぐに報告してるひとたちは、ちゃんと健康なんだろうなと羨ましさも覚えつつ。

健康になって落ち着いた今、やっと筆を取ることができた。


間違いなく人生で一番怖くて痛くて辛い日々。
乗り切ったわたし、超絶えらいよ。
おつかれさまでした。
頑張ってくれてありがとう。
生まれてきてくれてありがとう。

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