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「StayHome」をマーケティングする

「StayHome」「うちで過ごそう」という声掛けが聞こえてくる毎日。「してるがな」と思いながら、していない人たちの様子をTVやSNSで見てイライラする毎日。今私はほぼ無職なので、「こんな今の自分に何ができるんだろう」ということをずっと考えてはいろいろ模索していました。自分がやったことをSNSに発信していたのですがこんなノートにまとめたりもしました。

実は、1~3月に滞在していたアイルランドで感染が確認されたばかりの時も、私は呑気に観光に行っていました。学校が休講になって、さらに国の最大のイベントの聖パトリックデーのパレードが中止になったにもかかわらず、3月17日の当日ダブリンのメイン通りで日本の友達へのお土産のお買い物をしてストリートミュージシャンにチップ入れていたくらいです。そんな私ですが、今日オンラインでマーケティングについて勉強させていただき、「StayHome」って国や都がお願いしているのはわかるんですが、具体的にマーケティングしているのかな、と思い、学んだことから自分なりに考えてみました。

海外では「圧」で「StayHome」を強制しているところもありますが、日本は法的にその力がなく、その結果が今の「緊急事態宣言」になっています。今別で「私たちが家にいないといけない、このパンデミックが起きたのは私たちのせいなんだ」ってことを考えるnoteも書いてみたのですが削除。結局ネガティブで押しても人ってあまり心が動かないのかなって思っています。

3つの方向からアプローチを受けると人は「流行している」と錯覚する

今日まず最初に学んだことです。例えば今話題のタピオカブームですが、タピオカドリンクを今でも飲んでいる人たちがいるのは、リピートしているヘビーユーザーだけでなくこのような形で新しいお客さんも入ってきているからなのではないでしょうか?

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これが、現状、「うちで過ごそう」的にはどうなっているかということで、考えてみたのですが

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これほど「感染予防」と発信していても、接点が少ないがあまり考えない・気づけないようになっているんだと思います。

私は最近InstagramにメインのSNSを移行しているのですが、帰国したばかりの時は「お花見に〇〇へ」「安く贅沢な●●のホテルはここ」「ダイビングの資格を取ろう」といった広告が多かったのですが、テイクアウトのお店やオンラインショップを調べたり、おうちDIYなどを調べていたからでしょうか、自分自身のSNSの広告が「無料オンラインセミナー」「おうち時間にぴったりの…」という宣伝文句がちゃんとついたお店の物が流れてくるようになりました。考えなくても、「おうち時間」がもっと楽しく充実する情報が自然と入ってくるようになっているというか。たぶん私の検索ワードからAIが自動判別して個々人に最適化した広告が流れてきているんだと思います。SNSのAI広告が「うちで過ごそう」を考える機会を減らしているのかもしれません。


「感染予防モデル」ができていない

次にビジネスモデルの話です。基本的に商品の売り上げは新規顧客+既存顧客で成り立っていて、いかに新規顧客を増やしつつ、既存顧客を維持させるか、かつ、どう単価を上げることができるかが大切なのは基本ですよね。起業して新しくサービスを始めたり、BtoBの企業がBtoC事業を始めるとき、最初に苦戦するのは新規顧客の獲得が実はとても大変なこと。最初の第一歩。

これを今回の「StayHome」にも当てはめると、「うちで過ごしましょう!」とただただ発信しても、多くの人たちは最初の一歩が踏み出せない。もちろんそこには補償金などの制度の問題や会社の業種などの事情でできないと言っている人たちもいます。アベノマスクで政府の信頼がそもそもなく話を聞いていない人たちもいるかもしれません。

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ちょっと脱線しますが、楽天で働いていた時、「楽天で物を売れるように、一緒に商品ページをもっとよくしましょう!」と沢山の店舗さんに電話をかけていました。でも、「売り上げ出てないしうち小さな店だからそこに着手する予算ないよ、リアルのお店のほうもあるし時間もないよ」「私運営担当なので改装に関しては店長の決済が…」「楽天の君たちECコンサルタントなんて所詮自分たちの広告営業でしょ、信頼してないよ」とほとんどのお店と対話が成り立ちませんでした。ただ商品名にちょこっと追記するだけ、ただ、商品を白い背景にして撮影しなおすだけ、ですら、動いてくれる店舗さんが全然いませんでした。それは、楽天で「もっと売れる」可能性を感じることもできず、魅力にも感じていなかったからなんだと思います。

もちろん、今回は「楽天で売れる~」とは深刻度は桁違いだと思いますが、「StayHome」の必要性を感じることができず、魅力的に感じれていないから、第一歩が踏み出せていないところって、企業レベルでも個人レベルでもそれぞれあるんだと思うんです。


ターゲットを考える

そうなるとターゲットを考えないといけないのですが、「StayHome」の必要性・魅力がわからない、まだ「外出している人」を細分化すると

①そもそも何も考えずに外出している人たち
②仕方なく外出している人たち(仕事とか)
③”最低限”を惜しく理解している・誤解している密じゃない人たち
④模索・工夫している人たち
⑤ある程度方法がわかってきて周りにも情報提供している人たち

と分けていけるのではないかなと思っています。

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Twitterをみていると、①~③の人たちをパッと写真やメディアで見ただけで批判したり皮肉している人たちのつぶやきが沢山あって、気持ちが下がります。①~③と、③~⑤の間に見えない壁が広がっていて、お互いの裏口がその傷を広めているように思うんです。日本がそんな悲しい国になってほしくないです。


壁を越えた人たちができることは

まとまってないのですが、たぶんこの記事を読んでくださっている方たちは③~⑤の方々だと思うので、皆さんの企業・サービスができることを考えてみませんか?

最初に学んだ、「3つの方向からアプローチをする」を考えてみると、今回の経済への影響で追い風を受けることができた企業やサービスは、自身の顧客でまだ①~③、特に最重要課題の①に当てはまる人たちに向けて何かメッセージを発信できるんだと思うんです。飲食(テイクアウト・デリバリー)やEC・オンラインショッピング、レシピサイトを運営するお菓子調理器具メーカーさんなどが思いつきました。

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ここに関してはまだ私も考えてます。サンキューレター兼うちで過ごそうレター、デザインして店舗さんに配るとかしてみたいけどどうかな、とか…。

もちろん、休業にするだけでも外出した人たちに「閉まったお店」としてアプローチができるので、絶対効果はありますよね。


他にアプローチする方法は…Dオタスイッチオン

難しいのがいま外出している人たちへのリーチ方法です。考えてみたのは…

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こんなかんじ。私の思考がここで停止しかけたのですが、ここで、私がもともとディズニー好きなのでそこで閃いたことを備忘録のように記載させてください。

例えば、こちらの商品。

元々、海外のディズニーランドで流行っているミッキーイヤー(ミッキーやミニーの耳の形をしたカチューシャ)を写真のようなお花でデコレーションしたものを販売している個人商店さんでした。今回の影響で、パークに身に着けていくカチューシャの製造をやめ、ホームデコの販売にシフトしました。するとフォロワーさんは大喜び。「これが家にあれば楽しくStayHomeするわ!」…楽しくStayHomeパークに行って遊べない、大好きなキャラクターに会えないストレスを抱える外出派の人たちに「楽しさ」(ディズニーらしく言えばDreamとかMagicとか)が与えられたのです。

テーマパークを家に持ってくる感じですかね。

そして、私が感動したのは、こちらです。

StayHomeグッズ
パークに着ていくディズニーなTシャツをデザイン・販売しているこの方。投稿では見つけられず、ストーリーで紹介されていたのですが、この「うちでディズニーの映画を観て過ごそう」が書かれたステッカーもこの方は製造し、販売、即完売したそうです。ストーリーでの購入者のリアクションがすごいです。

ステッカーとか、スマホとかPCに貼る人いるから貼って「StayHomeで仕事なう!」とかインスタ上げたくなるじゃないか!!!

こうして、ディズニーパーク内で身に着けていきたいと思う商品をInstagramで販売している個人商店たちが一気におうちディズニーグッズにシフトし、ディズニーオタクたちもそこからディズニーに行ったかのようなワクワク感を得る、ポジティブな「うちで過ごそう」ビジネスモデルが生まれていて、とても素敵だなと思いました。(要は買いたいけど日本に配送できない…

個人商店たちは、そうしたビジネスモデルに移行したことで、自分自身の顧客に「うちで過ごそう」の大切さをアピールしつつ、魅力的にしてくれています。すごいことだと、勝手に思っています。


結局まとまらない

私のnoteは結局いつもまとまらなく終わります。←

でも、今回ビジネスモデルチックにこの事態を考えてみて、企業や個人が、一人一人が、今何ができるのかを考えて、未だに外出してしまう人たちに対してできることとして新しいビジネスモデルを作ってみたりするのは、面白いのかな、と思いました。

私には何ができるのかな。



後記:宿泊施設・飲食店の皆様へ ※拡散希望

今、「TASTE LOCAL」のサポーターチームに入って、このサービスを拡散することに取り組んでいます。もし皆さんの周りにお困りの施設様がいたら、ぜひご紹介ください。


こんな私ですが、ぜひサポートお願いします。 いただいたサポートは、自分に沢山の学びと気付きの機会を与えてくれた人や団体、そして社会に還元していきたいです。