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よろしければ太田裕美さんの話をしませんか?

 記憶だけを頼りに昭和エンタメを語るシリーズ、今回は太田裕美さんにスポットを当ててみました!

 しかし自分は当時、彼女の熱狂的なファン…ってワケではなかったんですよね。ちなみに小学生時代前半で一番好きだった女性歌手は岩崎宏美さんでした。
 
 あ、もちろん太田裕美さんも好きでしたよ。当時、我が家にはベスト版のLPレコードが1枚あって、それを結構な頻度で聴いていましたから。おかげで何曲かは歌詞カードなしで、今でも2番まで歌うことができます。

 岩崎宏美さんのしっとりとした艶のある声に対して、太田裕美さんは太陽のように爽やかで可憐な声が魅力だと思っています。

 まあ、どちらの『ひろみ』も素敵だということで😊

 ただし、現在いま、歌詞を思い返してグッとくるフレーズが多いのは、太田裕美さんの方なんですよね(※個人の感想) そんなことをふっと思ったのがきっかけで、今回のエッセイを書き始めました。

 太田裕美さんのファンの方、昭和歌謡好きの方は是非お立ち寄り下さいませ(*´∀`*)

 ※冒頭でも言いましたが、この昭和エッセイは、ほぼ自分の記憶を頼りに綴っております。うっかり存在しない記憶を語ってしまったらゴメンナサイm(__)m その時はコメント欄で指摘してくれると嬉しいです。

  
    『♪南風』

 
 太田裕美さんの数ある名曲の中で、私はこの歌が一番好きです。オレンジジュースのCMに使われていたこの曲、確かご本人もローラースケートを履いて出演していたような🤔

 『♪きっみ~は光のオレンジギャル』の1フレーズを聴いて、この曲がめちゃくちゃ気に入ってしまった私。母にねだってレコードを買ってもらいました。それが前述のベストアルバムです。

 大抵の曲がYouTubeで聴ける現在とは違って、当時はレコード(又はカセット)を購入しないと、曲を自分のモノに出来なかったので必死でお願いしました。(まあ、歌番組を録音する手段もありますが、タイミングがありますからね)

 ちなみにA面の1曲目が、この『南風』。イントロが耳に入るだけで、太陽の色と真っ青な空が思い浮かび、夏が始まるワクワク感が伝わってきます。
 一人称を『ボク』で歌う爽やかな恋の歌は、今聴いても色褪せない初夏の名曲! 季節は秋(これを書いているのは9月下旬)に向かってはいますが、よろしければ😘


   『♪ドール』


『♪よこはまドぉールぅ…』のサビが印象的な歌ですね。小学生時代は何となく口ずさんでいましたが、今になって、歌詞を掘り返すと、めちゃくちゃ染みるというか、解るというか……。
 女性に『恋を叶えた後の現実』を突きつけているよなぁ…ってしみじみ思いました。

 この歌詞を彼女に提供したのは誰なんだろう?…と思って検索したら、松本隆さんでした。ちなみに作曲は筒美京平さん。あら、CCBのヒット曲を手掛けた名コンビではないですか‼️

名字も変えずに暮らした部屋で
涙で瞳が青く染まった
DOLL DOLL DOLL よこはま・どーる

作詞/松本隆『ドール』歌詞より 

何にも知らずに乗せられたのが
不幸の船だと気付いて泣いた
DOLL DOLL DOLL よこはま・どーる

作詞/松本隆『ドール』歌詞より

 かつては恋に恋をしていた女の子が、彼氏と同棲したことによって、色々嫌な面が見えてきてしまったようで……。『モラハラ』なんて言葉がなかった時代に、こんな歌があったのですね。「作詞のプロだから…」と言えばそれまでですが、やはり興味深いです(上から目線ですいません)

 どうやら、この彼氏は『釣った魚に餌をやらない』タイプですね。少女ボイスの太田裕美さんが歌うと、より切なさを感じます。過去に色々あったアラフィフが聴くと尚更です(^_^;)))

 しかしこの『ドール』の歌詞、ラストはちょっと素敵なんですよ。

明日はフェリーで旅してみよう
青空横切り旅してみよう
DOLL DOLL DOLL よこはまどーる

作詞/松本隆『ドール』歌詞をより

 メソメソ泣いていた女の子が、狭い部屋から外の世界へ心を向け始めていますね。おそらく船を降りたら同棲を解消し、トランク1つで再出発をするのでは?…な~んて思わせてくれる一節です。うん、別れろ別れろ(笑)

 彼女が海から見た横浜の街…、現在いまとは全然違うのでしょうね。


『♪木綿のハンカチーフ』

 
 太田裕美さんといったら、この曲!…と、いう方は、かなり多いのではないでしょうか?

 私も好きで、よく歌っていました。分かりやすい歌詞だったので、『この歌に出てくる女の子が可哀想だな』なんて思いながら…。

 だ・け・ど……、

 今はだいぶ印象が変わりましたね。うん、太田裕美さんの可憐な声でごまかしているけれど、この曲の中の女性…なんか面倒くさい

・都会で流行っている指輪を送ろうとする彼氏→『あなたのキス以上に煌めくものはない』と拒否する彼女(厚意は素直に受け取りましょうよ)

・スーツを着た自分の写真を見て欲しいという彼氏→『草に寝転ぶ貴方が好きだった』というよく分からない理由で、これまた拒否する彼女(お願いだから、写真くらい見てあげてやって~)

 彼氏の心が離れたのは、華やかな都会の絵の具に染まった…という理由だけじゃないよな…と思うのは私だけでしょうか?

 挙げ句、最後のお願いが『涙を拭くためのハンカチを下さい』ですからね。ジワジワとではありますが、彼氏の罪悪感にトドメを刺しているようにしか…(´д`|||)

 私が男性なら『手切れ金を下さい』と言ってもらった方がしっくりきます。払うか払わないかは別として…。

 子供時代はこの女の子に対して健気なイメージを持っていたのに、年を重ねると、思考が色々とひねくれてしまいますな┐('~`;)┌

 
太田裕美さんの魅力は今も健在

 
 何ヵ月か前に太田裕美さんがテレビの歌謡ショーに出演して、『さらばシベリア鉄道』を披露していました。

 久しぶりに見た彼女の姿に『劣化』は感じられず(勿論それなりに年を重ねてはいましたよ)、あの可憐な歌声も相変わらずでした。きっと見られる(そして聴かれる)ことを常に意識しているのでしょうね。

 太田裕美さんの更なる活躍をこれからも応援しております。

追伸、こんな素敵な動画をみつけました。