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モキュメンタリー「traditional culture」を知っているか

以下は、映像またはテレビの企画書として制作したものです。

タイトル
「traditional culture」
 
概要
架空の日本を舞台にしたモキュメンタリー
 
狙い
日本が誇る伝統技術やカルチャーを紹介しながら、その職人たちがもしかしたら死刑制度に関わっていたかもしれないif時空を描く。コメディタッチで笑えるけれどリアルでゾッとする、フィクション世界の日常をリアルに丁寧に見せる。
 
登場人物
工芸職人(女・25)メイクアップアーティスト(男・21)
農業家(女・19)死刑囚(男・62)
 
ストーリー軸
江戸時代の「死刑制度」がそのまま受け継がれている架空の日本。古来の風習通り、囚人は公衆の面前で罰を受ける。国民にとっては死刑執行は伝統文化・伝統芸能となっており、高い技術や優れたエンタメ性が求められていた。死刑に携わる職人たちの思い、仕事にかける情熱に迫る。
 
エピソードの流れ・起承転結
【起】江戸時代から受け継がれる死刑制度を街頭インタビューなどを交えつつ解説。架空の日本では歌舞伎や狂言と並ぶ伝統文化となっており、多くの国民に親しまれている。死刑に携わる職種は希望者殺到で後継者不足に悩むことはない。
【承】死刑制度を支える継承者3名を紹介。1人目は死刑に使う道具を作る工芸職人。実用性はもちろんできるだけ繊細に美しく飾り立てることが大事、大衆を楽しませる工夫を凝らすと話す。
【転】2人目は死刑執行前に囚人に化粧を施すメイクアップアーティスト。メイク技術や作法も伝統として受け継がれていく。歴史の一部を担っている誇らしい仕事と話す。3人目は囚人の最後の晩餐を用意する農業家だったが、インタビュー中に取材班と揉めて密着カメラを壊してしまう。
【結】死刑執行当日の囚人を紹介。工芸職人とメイクアップアーティストが粛々と仕事を全うする。実は今日もう1件死刑が行われることを知った取材班。その囚人は3人目の職人である農業家だった。農業家は今日死刑執行予定の父親を助けようとして逮捕されたのだ。取材班は農業家に「最後の晩餐は何にするんですか?」と好奇に満ちた瞳で問いかける。

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