詩 ・ 無責任万歳

無責任にオギャーと産まれてきたこの世で

10数年か20年経ったら
1人で生きてかないといけない

無責任なんだよこの世は
言葉ではなんとでも言えるけど

だからそんな風な
無責任に産まれてきた自分の命を
責任を持って自分で守ってる
僕もあなたも偉いんだ
とってもとっても偉いんだ

ただ生きてるだけで凄いことなんだ
だから自分を責める人から離れて
無事に1人になった人が居たなら
その人は逃げたと言われたとしても
自分の命を責任持って守っただけなんだ

親(ではなかった人)から、
親戚の人から、
職場の人から、
友人(ではなかった)人から、
恋人(ではなかった)人から、
妻(ではなかった)人から、
夫(ではなかった)人から、

自分の命を守っただけ。
自分を殺さずに、ちゃんと生き抜いた

自分に責任を持てるのは、自分だけ

自分の命を責任持って守れるのは、自分だけ

無責任なんだ自分以外のすべては

つまり責任が追えない
責任を果たしようがないんだ

でもそれが世界の事実だ
僕は真実という言葉が嫌いだから
真実なんて言葉は使わない
必要なのはすべて事実だ

例えどれだけ大切な人との間でも
命を取り替えることはできない
目の前で苦しんでいても代わりにはなれない

責任なんて言葉はいらないんだ
だってそんなものは事実じゃないんだから

考え過ぎても何も変わらない
人の人生に責任なんて追えない

結婚したって
それぞれの命
それぞれの責任

酒をやめないのも
タバコをやめないのも
止めたって無駄でしょ？

なぜなら
自分の人生なんだから
自分の責任で生きてるんだから

全部それと一緒

生きてるだけで偉いんだ凄いんだ
こんなに無責任にこの世に産まれて
こんなに無責任に「生きろ」とか言われて
別に誰に言われなくても生きとるわ
つってね

無責任万歳！
無責任晩餐会！
無責任万歳！

2024.08.09(金)
二階堂 新太郎