仏教社会福祉論入門編②

2、仏教社会福祉活動のかかわり
仏教やキリスト教などの宗教団体や信仰に篤い人が貧困や病気に苦しむ人々の救済に取り組むようになる。仏教の場合明治時代の他宗教の隆盛に対抗して、仏教の存在意義社会にアピールするための手段として取り組んだ面もある。しかし、より重要なことは仏教者のすぐ側で幾多の困難をかかえる民衆が暮らしていて、そうした人の生活を社会的に守らざるを得ない現実の中に仏教は存在していたという現実がある。
各地で起きた災害の被害者救済にはその土地の仏教婦人会が積極的に関わった。
こうした取り組みが仏教社会福祉の源流でもあり、公的救済の届かない貧困問題や災害病気などの生活問題に対応して社会的、組織的に考えるようになる。近代社会における仏教社会福祉活動は、その時代時代に地域における民間の社会福祉活動として存在しており、多くの人に非常に重要な役割を果たしてきた。
こうした仏教社会福祉活動は、一般的にな社会福祉活動と見た目には変わらない。

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