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浄土教思想⑦

浄土教三部経
阿弥陀仏は多くの大乗経典に登場するが、極楽や本願に重点を置いて説いている経典を「浄土経典」という。浄土経典は中国にももたらされ、何度か中国語に翻訳された。それらの中で中国や日本の浄土教者に重要視された経典として『無量寿経』『観無量寿経』『阿弥陀経』の3つが挙げられる。法然はこれらを一括りにして『浄土三部経』と名付け自らの思想、信仰の拠り所とした。
これらの経典にとかれる内容は…
『無量寿経』
法蔵菩薩(阿弥陀仏)の誓願と成就(阿弥陀仏がどのようにして仏になったか)。並びに願成就のすがた(今はどうしているのか)を説く。

『観無量寿経』
極楽に往生する方法、精神集中して極楽と仏を観察するという方法と、称名念仏など精神集中を要さない方法を説く。

『阿弥陀経』
極楽のありさまと、あらゆる方角の仏たちが阿弥陀仏を賛嘆する。

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