乳腺腫瘍を摘出した話
三女(Mダックス)の乳腺腫瘍手術が無事成功したので、今日はそのお話を書いていこうと思います。今年の8月で10歳になる彼女が頑張った記録。
術後写真があるので、苦手な方は閲覧注意で……。
避妊手術をしていなかったワケ
乳腺腫瘍は初めてのヒート(生理)が来る前に避妊手術をするとほとんど発症しないと言われています。
なのになぜ手術していなかったのか。
一番の理由は彼女は幼少期からドッグショーに出していて、ゆくゆくは子どもを産ませたかったから。まさに人間のエゴ。
長男との子どもが出来るといいなあと思っていたけれど、ヒート(生理)中に長男が近づくとめちゃくちゃ怒る。手がつけられないほどキレ倒す。普段は顔を舐め合ったり寄り添って寝るほどの仲良しなのに。多分「いい友達だけど彼氏にするにはちょっと……」って感じだったんだろうなあ。
(長男と三女の血は繋がっていません。念のため)
結局彼女の子どもは見れなかった。
胸にしこりを発見
彼女の胸にしこりを見つけたのは数年前。かかりつけの病院へ行くと、乳腺腫瘍との診断。ただまだ小さいので経過観察して、急激に大きくなったりするようならばすぐに手術した方がいいとのこと。
毎日毎日彼女のしこりを観察していたけれど、大きくなる様子はなかったので安心していました。数ヶ月前までは。
大きくなっていくしこり
急激に成長するしこり。気付いた時にはもう床に擦ってしまうほどの大きさに。彼女自身も歩きにくいのか敷居で擦ったり、匍匐前進のように下半身を床に擦りつけながら前進していたりしていたせいで腫瘍の先端に擦り傷が。
かかりつけの病院は獣医さんが高齢のために手術はもうしていらっしゃらないので、ルナを連れて行った別の病院へ行くことにしました。
診察を受けるととんとん拍子で手術の日が決定。
血液検査をしてもらいましたが、結果は手術日に教えて貰えるとのこと。手作りの術後服のようなものを作り、腫瘍が床に付かないようにして手術の日を待ちました。
手術の日
診察室に入り、まずは血液検査の結果を見せてもらいました。
少し貧血気味なのは腫瘍からの出血があるからで、他の数値に異常はないそう。レントゲンを撮って肺に転移していないか確認するために、三女はレントゲン室へ。
先生からはもうじき10歳の高齢であることの麻酔へのリスクと、上の方にある腫瘍は取り切れないということの説明を受けました。もし上の方の腫瘍が大きくなるようならばまた手術をしなければいけないということも。
わたしも旦那もとにかく彼女が歩きやすく走りやすい身体になって欲しかったので了承し、手術の同意書にサイン。
お迎えは19時半前に来て欲しいとのことだったのでそれまで旦那とご飯を食べに行ったり、時間を潰して彼女に会えるのを待ちました。
お迎えの時間
言われた通り19時半前にお迎えに行くと、包帯とエリザベスカラーを着けられた姿の彼女と再会。痛み止めの点滴はしてもらったと言えどもやっぱり痛いものは痛いらしく、時々「ウゥ…」と声を上げる彼女が痛々しい。
食欲があるかの確認のため、先生から犬用ちゅーるを食べさせてもらうも完食。カリカリフードを数粒貰っても完食。食欲があって少し安心。
痛み止めのお薬と抗生剤を貰ってお会計。
避妊手術も同時にしてもらったので、全部で101420円のお支払い(エリザベスカラー・ノミ取り薬代含)。
帰宅後
他のワンからひとしきり「お前どこ行ってたんや」とクンクン匂いを嗅がれる洗礼を受けたあとはぐったり。
夜ご飯は1/3ぐらいに減らしてくださいと言われていたので、いつものフードを与えても食べない。不安になりながらも病院からもらったサンプルのフードを数粒入れると完食でした。普段わき目も振らず食べるのに……突然選り好みするやん……病人やから甘やかすけどさあ……。
うんちする時が痛いみたいでウンウン唸りながら排出していました。点滴とお薬のせいで少し緩かったけど、おしっこは血も混じらずいつも通り。良かった。
手術を終えて……
まだ抜糸も終わってないし、腫瘍が良性か悪性かもわかっていない状態だけど、彼女が元気に家に帰ってきてくれて良かった。
旦那とわたしが仕事で帰ってくると「フワァァァァ!」と絶叫しながら尻尾ブンブンで出迎えてくれる彼女。うっとり目を閉じながらちゅーしてくる彼女。なぜか黒いプードルにだけ喧嘩をうる彼女。旦那のことが大好きで夜な夜な旦那のおでこを舐めたくる彼女。
そんな唯一無二の存在である三女がこれからも元気でありますように。犬生を全うできますように。そう願うばかりです。
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