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アメリカ妊娠出産記 - 妊娠発覚〜妊娠初期①(5~10w)

第二子を妊娠しました。まさかアメリカにいる間に妊婦になるとは。せっかくなのでこの日々を記録しようと、妊娠発覚時からちまちまと書き溜めたものを公開します。
現時点では安定期は過ぎているとはいえ、今後どうなるかはわからないので突然非公開になるかもしれません。


妊娠5週目

妊娠発覚

昨日、妊娠していることがわかった。わかりたてほやほや。夫に早く言いたけど、出張中なので言えない。

これが日本ならさっさと産婦人科へ行くけれど、アメリカでは流産リスクが下がる妊娠10週あたりまで待つのが普通らしい。私も最初に妊娠するまで知らなかったけど初期の流産リスクは全体の約15%…これは結構高い数字だと思う。

さて専用のWebサイトで計算したところ、今の私は妊娠5週目みたい(便利な世の中だな)。全てが順調に進むとは限らないから、このnoteは公開せずに終わるかも。でも妊娠初期の気持ちや状況は今しか残せないし、書いておこうと思う。

発覚までの経緯

まず、すごく眠い。4歳娘と一緒に21時前にベッドに入り、そのまま朝まで寝てしまう。目が覚めることもあるけど、また眠れる。起きてからも体が重くてぼーっとして、眠い。妊娠初期ってこんな感じだったっけ?

生理前も体が重くなって眠くなりがちなので、これは生理が来るな、、と構えていたら全然来ない。まさか?と思い妊娠検査薬を使ったら、陽性だった。

子宮外妊娠の可能性もあるし、まだ何も安心できない。そわそわし続けるしかないんだよなー。この期間は本当に嫌だ。

まずは保険が使える病院を探して予約しなくちゃ。アメリカでは緊急時以外の診察は予約がいるし、大抵すぐには受診できない。今予約しておけば10週の頃くらいに受診できるかな。

あーーーー妊娠にまつわる英単語、絶対にわからない。それらと格闘する日々が始まるのか。憂鬱すぎる。

産婦人科の予約

保険が適用になる病院のドクターを探して予約した。同じ病院でもドクターによって使える保険が変わるの、めちゃくちゃややこしい。

病院こそ口コミが大事だから出産経験者たちに聞きたいけど、こんな初期じゃ誰にも言えない。しょうがないから家から近くてなんだか良さそうな人を選ぶ。

なんと、オンライン上のシステムを使って予約できた!病院への電話がアメリカ生活で最も嫌なことと言っても過言でないので、すごく嬉しい。わからないんだよ、医療用語。

予約できたのは一ヶ月後。それまで悶々とした日々を過ごすのかあ。

なんて思っていたら。翌日に病院から電話がかかってきた。初診の妊婦はオンラインでは予約できませんって。予約に必要な情報がいくつかあるので質問するね、と聞かれたのが

"ホニャホニャホニャホニャ pregnancy?"
はい???

聞き取れないし意味がわからない。妊娠したことあるかって聞いてるのかな?とりあえず "Yes." と答えたら、「え?!あるの?!」みたいな反応になり、明らかに何かをミスった。医療の質問に適当に答えちゃダメ、絶対。

何度も聞き直し、相手も辛抱強く言い換えてくれて、出産で何か問題が起きたことあるかを聞いているようだった。予約の段階でこの躓きよう、先が思いやられる。

なんとか全ての質問に回答し(それでも所々不明瞭)、無事予約することができた。

と思ったら。

保険が確認できないとかなんとかで再三電話がかかってくる。保険証を片手に何とか質問に答える。

最終的には保険証を撮影して画像を送った。最初からこれでよかったんじゃないの…?

何も連絡がなくて戸惑っていたら、電話がかかってきて、どうやら予約ができたみたい。初手からこれって前途多難だな。。。

妊娠6週目

つわりの始まり

毎日気持ち悪い。胃が空っぽだと吐き気がする「食べづわり」っぽい。娘を妊娠したときも同じで、会社に小さなおにぎりを毎日持っていっていたのを思い出す。毎日ご飯を食べまくってると太ると思い、途中からみかんに切り替えた。

空っぽのときに吐き気がするので、実際に吐こうとしても胃液しか出ない。

妊娠と便秘

お腹がキリキリ痛むので怖くなりググると、「妊娠初期のお腹の痛みはほとんどの場合が便秘です」と書かれていた。そうなの?!
どうやら妊娠初期に分泌されるホルモン?が作用して便秘になるらしい(適当な理解)。妊娠して便秘になるなんて。

気持ち悪くなって何かを食べ続けているのに、それが詰まり続けるなんて恐ろしい。明らかに下腹部が出てきた。まさか胎児ではなく便でお腹が膨らむことになるとは。

つわりの悪化

吐き気を催しても胃液しか出ない状態から、本当に吐くようになった。つわりって変化するんだあ。。。体力も削られるが精神も削られる。

お酒を飲みすぎたときにマーライオンの如く吐いてスッキリするのとは、明らかに種類の異なるもの。本来吐く必要がないのに、吐き気を解消させたいがために無理矢理吐く。マーライオンのような勢いもなく、スッキリ感もない。

横になっているとまだましなので、一日の大半をベッドの上で過ごす。調子が良い日は娘と遊べるが、無理な日はひたすら動画を見せるかベッドに寝転びながら遊ぶ。娘が動画大好きの民で本当に助かった。罪悪感に苛まれる日々。

こんなときに限って夫が日曜日から4日間も出張で、もはやどう過ごしたのか記憶がない。

妊娠7週目

初めてのエコー

妊娠がわかった後、まず知りたかったのは子宮外妊娠していないかどうかだった。

子宮外妊娠とは、受精卵が子宮以外の場所に着床してしまう妊娠のこと。子宮外妊娠は妊娠検査薬や血液検査ではわからない。発生率は1,2%とはいえ、もし発生していたら妊娠6,7週目には手術が必要になる。

だから産婦人科の初回診察が10週目以降と聞いてびびっていた。万が一子宮外妊娠だったらどうするの?!?!

幸い、あるクリニックでエコーをしてもらえることになった。

無事子宮内に胎児を発見。Congratulations! と言われてほっとする。

心音も聞かせてもらい、涙が出た。まだまだ豆粒みたいな大きさだけど、確かに命が私の体に宿っているのだ。

数人にだけ妊娠を伝える

安定期に入るまでは家族以外には言わないでおこうと思っていたけれど、ほぼ毎週会っている友人たちにはエコーで妊娠を確認した後に伝えることにした。

これ以上「会えない理由」を誤魔化せなくなったのだ。

最初は「体調が悪い」と伝えていたが、2週連続すると「大丈夫なの?!」とめちゃくちゃ心配をかけてしまった。かと言って「予定が合わない」だと、単純に翌週以降の候補日を提示されるだけ。今まで毎週のように会えていたのに、突然今週も来週も忙しいなんて不自然極まりない。

ということで、まだ超初期なのでどうなるかわからないけど、前置きしつつ、妊娠したことを伝えた。みんなとても喜んでくれて、いつでも頼ってね!と言ってくれた。嬉しいし心強い。

娘を妊娠したときは私も友人たちもフルタイムで働いていてそれぞれたまに会うくらいだったから、「まだ初期だけど伝えるべきか」なんて一切悩まなかったな。

つわりって薬あるの?

そのクリニックで「体調はどう?何か気になることはある?」と言われたので、悪阻が酷い、吐き気に悩まされていると伝えた。どうしようもないだろうからと世間話みたいな感覚で話したのだが「それは辛いわね!薬を処方するから!」と言われてびっくり。悪阻に効く薬ってあるんだ。というか妊娠中でも飲める薬ってあるんだ。娘を妊娠したときはひたすらに耐えてたんだけど、相談したら違ったんだろうか。

薬が受け取れない

クリニックがこちらの指定した薬局に直接処方箋のデータを送ってくれた。あとはその薬局に行って名前を告げればよいだけ。

早速受け取りに行くと、窓口の女性に「この薬、すごい高いわよ?!」と言われた。クリニックに保険情報を共有していたはずなのに。保険証を渡すも「この保険ではカバーされない」と言われてしまった。

最近夫の会社が保険会社を変えたから、その影響なのだろうか?
アメリカの保険システムをよく理解していないし、病院や薬局のシステムもよく理解していないし、医療用語は難しいし、詰んでいる。

すごすごと薬局を後にし、クリニックに「薬が保険適用外だったので、適用される薬で処方してもらえない?」と連絡した。すぐに「OK!他の薬で処方箋送ったわ!」と返事が来た。

やっぱり最初から保険適用外の薬だったってこと?何が原因がわからない。

妊娠8週目

やっぱり薬が受け取れない

改めて薬局へ向かったが、「この薬、$375(約57,000円)するわよ??」と言われた。高すぎる。「保険適用されてないわよ」と。

窓口の女性は何がおかしいかを説明してくれたのだが、もうさっぱり。英語力もそうだが、根本のシステムを理解してないと無理があるぞこれは。

心が折れて帰宅。そもそも体を起こすと吐き気がすごくて可能な限り寝ていたいのに、わざわざ運転していってこのざま。もう薬をもらえる気がしない。

でも頑張って保険会社に電話した。ここは日本語のコールセンターだからいける!と思っていたら、日本語が第二言語の方だった。私も英語ではその立場で人とやり取りしているのでなんとか寄り添いたかったが「つわり」が通じないし質問への回答がこないしでもう参ってしまった。

結果的に、「一旦は自腹で購入し、その都度保険会社に処方箋と領収書を送る。薬が保険適用対象であれば支払いする」と言われた。

え?つまり自腹切ったけど保険適用外のケースもあるってこと?
ていうか今後毎回その手続きするの大変すぎない??前の保険で病院にかかったときは、普通に保険が適用された価格で薬を変えてたのに…

何かがおかしい。でももう調べる気力がない。

妊娠9週目

やっと手に入れた薬

案外早く悪阻がおさまったりしないかな?とか思ったけど人生そううまくはいかないみたいだ。

夫の会社から送られてきた保険に関する書類をもう一度読み直す。

ん…?保険証が増えてる?

前の保険の際は1枚の保険証で医療と医薬品をカバーしていたのだけれど、どうやら新しい保険は医療用の保険証と医薬品用の保険証があるようだった。

なんで???

もうわからんけどわかる気もしないしわかろうという気力もない。

今までは医療用の保険証を提示していたのでだめだったのかもしれない。

ということで医薬品用の保険証を持って薬局へ行った。

窓口のお姉さん「この薬高いわよ!」
私「この保険使えるかな?(医薬品用の保険証を差し出す)」
お姉さん「ちょっと待ってね… カタカタカタ… oh, much better!」

いい感じの価格になったっぽい。よかったー。
お姉さんがさっと薬を差し出してくれた。

私「いくらなの?」
お姉さん「Freeよ!」

まじか。
much betterっていうかbestじゃん。ちょっと笑った。保険すごすぎ。

ありがとう薬、ありがとう

早速その日の夜に処方された薬を服用した。翌日、確かに吐き気がかなりマシになっている!!

妊娠10週目

初めての産婦人科

約1ヶ月前に予約した産婦人科へ満を持していってきた。

エコーは14時から、ドクターとのアポは14時半から。日本ではお医者さんがエコーもしてたけど、アメリカはエコー専門の人がいるのね。

エコーで見る胎児が前より格段に人間らしくなっていて驚く。手足もあるし、バタバタしてる。こんな初期から人間なんだっけ?

心音も聞いて、ああ生きてる、と安堵。悪阻があるのが無事に生きてる証拠と思いつつ、初期はエコーくらいでしか生存確認ができないから毎日不安なんだよね。。。

いよいよドクターと対面。保険適用のドクターから直感で選んだからどんな人かドキドキしたけど、とても良い人だった。
何度も聞き直しても嫌な顔せず説明してくれる。英語わからなくてごめんね、と伝えたら「私はフランス語も喋れるけど、フランス語で病院へ行くなんて絶対大変だもん。気持ちわかるよ!」と言ってくれた。よかったー。

次の診察は4週間後。つまり次に生存確認できるのが4週間後か…。経過は順調と言われているとはいえ、長いなあ。

薬を飲む量と頻度を増やしましょう

ドクターに悪阻について話し、クリニックから処方された薬を見せたら、「吐き気がするタイミングで飲んでも効果が薄いよ。朝・昼・晩毎日飲んで。」と言われた。

と言うことでせっせと飲んでいる。元々錠剤を飲むのが好きじゃないから憂鬱。でも飲む頻度を増やしてから、吐き気がおさまってきた。薬様々だ!


長くなったので一旦ここでおしまい。初期の後半(11~15w)はまた次のnoteにて。


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