小さな星

一番星と小さな星

晴れた日には、僕とパパの二人で

毎日綺麗な夜空が見える展望台に行きます

僕は、一番大きくて一番キラキラ輝いている星を探すんだ

僕が

あの星大きい!

あの星綺麗!

といってもとパパは

【そうだねぇ】

としかいいません

僕は、悲しくなってしばらく展望台には行かなくなりました

パパがいつも通り展望台に行くとき

僕はママと一緒にお留守番

ある日、外が曇ってパパは展望台に行けずに家にいました

僕は、少しからかってやろうと思い

星なんて雲がかかったら小さくても大きくても

いくらキラキラ輝いていても

全部見えなくなるんだよ!

僕は、とても満足な顔で言いました

するとパパは、にっこりとした笑顔で

星は、いくら雲に隠れようとキラキラ輝いているんだよ

皆、大きくて輝いている星を注目するんだけど

小さな星もちゃんと綺麗に輝いている

パパは、その小さな星を毎日応援してるんだ

と言いました

僕は、目からキラキラとした涙を流しました

すると、さっきまで曇っていた空が

劇の幕が上がるかのようになくなり

星空が現れました

僕とパパは、すぐさま展望台へ行きました

その時僕は、小さな星の中で一番目についた星を見つけました

僕はその星を指さして

パパ!僕はあの星みたいになりたい

というと

パパにっこりとした笑顔で

【お前があの星のように小さくても綺麗に輝いて誰かの心を輝かせられるようにという想いを込めて名前を付けたんだよ】

と言いました

僕の目は星の輝きによってより輝きました

【じゃあそろそろ帰ろうか…個性】

僕とパパは沢山の星達にまたねと挨拶をした後

背を向けてお家へ帰りました







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