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"【紅茶夢現】黛冬優子"を語りたい

楽しい学園生活からシャイニーカラーズに引き戻されて早数日、いかがお過ごしでしょうか。
とんでもない爆弾を落としていった「パラコレ冬優子」について、出来るだけ事実に基づいた論拠の怪しい希望に満ちた考察のような感想を残していきたいなと思います。

ちなみに私はコミュの存在そのものに対してはいわゆる肯定派であると自負していますが、それはそれとしてバッドエンドないしはビターエンドの作りであったことは否定しようが無いとも捉えています。
ただ少なくとも、ifであることを活かしたシャニマスらしい挑戦的なコミュだったと思いました。

とは言え、昔話になりますが、ブランドの本家である765プロアイドル達の新作として『アイドルマスター2』の情報が発表された際、とある理由でコミュニティが猛烈に荒れた事がありました。
今回とは状況も規模も違うものの、その時にえらい人が言った「可能性を生み出しただけでアウトなんだよ」という言葉を知っている身からすれば、そういった考えの人が多いのも理解出来ますし、あの時がフラッシュバックして少し震えました。

それでも、その衝撃を踏まえた上でも間違いなく良いコミュであったと主張したいのです。
まぁ、まずは座ってください。紅茶はいかがですか?


1 はじめに

コミュ内容に関しては、このnoteを読まれている方が当然把握をしているものとしてガンガン進めていきます。
ただ、参照するものは基本的に恒常の各p・sコミュおよび共通シナリオやイベントコミュとしています。
これは個人的に、手にしやすい恒常カードやイベントのコミュのみで「アイドルの軸としている部分やパーソナルの骨格となる描写が完成している」という考えがあり、いわゆる限定カードのコミュはその肉付けとなる+αであったり100%のさらに先といった認識をしているのが大きな理由です。
※逆説的に、ifであった場合も結局フレーバーに過ぎないという点から、やはりアイドルの根幹や未来に影響するものではない、と言った結論になります。
しかし、何度も見返している訳ではないので細かい点の相違もあると思われます。あと出典があやふやなので、そこは上手いこと補完していただけるとありがたいです。


2 ”パラレル冬優子”はどこから分岐した未来なのか

結論から言うと、【ノンセンス・プロンプ】時点が濃厚だと思っています。
正確には、LPまでの共通シナリオを経て、そこから【ノンセンス・プロンプ】のコミュ4で観覧車に乗らなかった世界線が、あの未来に繋がったと考えます。
【ノンセンス・プロンプ】を端的に表現すれば「いつまでアイドルとして旬でいられるか」という点について悩む冬優子のお話ですが、その着地点は冬優子の抱えた不安に寄り添う事が出来るシャニPらしいものだったと思います。(冬優子の疑問に対するシャニPの解答そのものは「(論点がズレていて)答えになっていない」と一蹴されるのですが。)

ただ、冒頭で結論付けた通り、ここで冬優子の不安を払拭出来なかった場合にパラレルへ繋がると考えられます。
まずは【紅茶夢現】から推測できるパラレル冬優子の状況を整理してみましょう。

  1. (少なくとも283プロよりは)大手事務所へ移籍をしている。

  2. トップアイドルとして活動していて、日々の仕事に追われている。

  3. 現状に思うところあり。

1は「冬優子の不安が燻ったままである」という前提で考えると、事務所移籍は「ファンに忘れられることが無いくらい露出=仕事の量を増やす」といった解決法に至ったものと考えられます。
結果として2の通りトップアイドルと呼ばれるような存在になり、それ故にたまの休みでさえ次の仕事のお勉強に時間を割かざるを得ないような日々を送っているのではないでしょうか。

また3についてはコミュ1の演出から読み取れそうです。
「空……広………」と呟いた後、持ち上げたティーカップの水面に反射した空を見て、複雑な微笑を浮かべる冬優子。
自分の見解に則って解釈をするのであれば、283プロ所属時は思うまま自由に仕事を選べる状態であったものの、現在はティーカップに映る空のように狭く小さく、幅は無いにしても深い味わいであったのでしょう。紅茶も湯気が立っていたことから、アイドルへの熱が冷めているわけでも無いように捉えられます。

次は、そんな冬優子が移籍という答えに至った際の周りの反応を考えたいと思います。


3 周囲の反応

と書き出したはいいのですが、シャニPに限らず283プロ全体として、アイドルの育成方針は「それぞれが望む空へ羽ばたく」ためのサポートをする、という一言に尽きるかと思います。
アイドル本人が望む以上、かつ取引先含む各方面に筋が通るようにもろもろの調整が完了するのであれば、移籍どころかアイドル引退ですら最終的には惜しみつつ喜んで見送るような気がしてなりません。

それと似たような理由で、ユニットメンバーであるあさひ・愛依ちゃんも冬優子の選択を尊重するのではないでしょうか。
彼女たちはライバルですが、それ以上にもう友達である訳で、関わり方が変わる事があったとしても3人の関係性自体は変わらないはずです。絶対です。

しかし、「ふゆ」というアイドルを形作る共犯者であり、対となる存在であるシャニPの心中は言葉に表せないほどでしょう。
名目上「もっとたくさん仕事がしたい」という理由での移籍となるのであれば、自分の要領の悪さ・能力の無さを悲観するのはもちろんの事ですが、「担当アイドルを理解できていなかった」という点で一番ダメージを受けそうな気がしています。
また、シャニPの美徳である踏み込むラインの見極め、会社としての方針、なにより対象である冬優子の性格が合わさった時、当然止める理由も見つからなければ、止められるはずも無いのです。


4 True or

そもそも冬優子はアイドルという存在に対して真摯であり、トップアイドルになることを明言している内の一人です。
なにより、その目標のためには利を求め、理性的であり、努力を怠らず、したたかで、かつ聡明な女性です。
移籍を選択したことによって手に入れた称号や立場を考えるのであれば、彼女の目標は達成されている事に間違いはありません。内心は別として、そこに後悔があったかと誰かに問われる事があったなら、おそらく「無い」と言い切るのではないでしょうか。

ただ、それと同じくらい負けず嫌いで、情熱的で、世話焼きで、仲間想いの人間味に溢れた女性でもあります。
そんな冬優子が、品行方正・完全無欠の「ふゆ」という強烈な仮面を被った状態の彼女ですらふと弱音を漏らしてしまうような生き方をしている今、夢は叶ったとは言えそれが幸せかと問われれば、やはりバッドエンドでは無いにしてもビターエンドであるのは間違いないでしょう。なんだったらコミュ2ではアイドルやめてるっぽいし。

しかし、True Endでは冬優子自身も「あんな未来はごめんだわ」と言っています。
なにより、その発言を「True」Endで聞ける以上、この道は間違っていなかったとプロデューサーは胸を張れるわけです。
Trueに入っていつもの格好の冬優子を見た時、帰ってきたドラえもんのラストくらい泣いたもの。「冬優子がいる!!!!」って。だからなんかもうそれだけで満足してしまったんだよね。

また【ノンセンス・プロンプ】の話に戻りますが、冬優子の不安の種であったり精神的な停滞期を古びた観覧車といったモチーフで表していて、「古くなった観覧車だって一人でも乗ってくれる人がいるのであればそれでいい(意訳)」というセリフによって冬優子がまた回りだす最終的なきっかけになるところが、小さなフラグを積み重ねてTrueに至るセカイ系のゲームっぽさを感じました。
つまるところ、アイドルマスターシャイニーカラーズというよりはノベルゲームとして楽しかったので「ぜひ読んで!」と言うのが結論です。

長くなりましたが以上です。これからのパラコレも楽しみですね。
以下、性癖の話をします。
読まなくても良いやつなのでまた機会があったらお会いしましょう。






















ボクは悲恋が好きです。
Pドルは結ばれても美味しいですが、それと同じくらい悲恋も趣があります。
今回のパラコレで言えば、顕著なのはやはり冬優子の髪型でしょう。
今時失恋したからと言って髪を切るなんてのは使い古されたモチーフかもしれませんが、それでも感じ取らずにはいられませんでした。
あと単純に、移籍をしたのはP←冬優子だったからだって最初に思ったんですよね。
冬優子の芯が変わらずアイドルに真摯であるなら、おそらく恋愛は御法度でしょう。(これも今時~なんて言う気は無きにしもあらずですが。)
それであれば冬優子の身の振り方としては恋愛にケリをつけるか気持ちを封じ込めるかで、結果として気持ちを封じ込めたものの近くにいることも出来ず、移籍してアイドルを続ける道を選んだんだよ。(断言)
だってコミュ2の左の選択肢で思わず追いかけてたもん!!!!!!
そんでさらに言えば冬優子の移籍を受けてシャニPもちょっとだけそういう意味合いで傷ついててほしい。両片想いで両方失恋する地獄に浸からせてくれないか。パピコ半分あげるから。
いや~~でも冬優子ってジャイアニズムの持ち主でもあるんだよな。「ふゆと付き合うの!?付き合わないの!?」ってGRADあたりで言ってた気がする。LPだっけ?全てを持っていきそうな女、ゴールド・冬優子。
Pふゆの悲恋本のオススメあったら教えてください。

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