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KXの週刊ビジネス日記第2号:マイナ保険証が普及しない理由/インバウンド需要は回復するのか/「鉱山のゴミ」でCO2回収は救世主となるのか/ NY金市場は米大幅利上げ見通しが圧迫/栄養管理された食事

-週刊ビジネス日記
-2022年10月23日第2号
-マイナ保険証が普及しない理由
-インバウンド需要は回復するのか
-「鉱山のゴミ」でCO2回収は救世主となるのか
-NY金市場は米大幅利上げ見通しが圧迫
-KXのお悩みQ&Aコーナー
 栄養管理された食事


・マイナ保険証が普及しない理由
 先週、現行の健康保険証を2024年秋にも廃止し、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」に切り替えると10月13日政府が発表した。調べてみたら、いろいろとメリットがあることがわかりました。1すでに10月から本格運用が始まっているようだ。窓口負担額が安くなる。9月末まではマイナ保険証を使った初診料は21円、2022年10月以降は6円に。逆に、従来の健康保険証を利用した場合9月末までは初診で9円でしたが、10月以降は初診で12円かかる。それ以外にもメリットがある。

就職、転職、引っ越しをしても健康保険証として使い続けることが可能。
マイナポータルで確定申告の医療費控除が簡単にできる。
年間の医療費が10万円以上かかった場合、確定申告すると医療費控除が受けられる。
限度額適用認定証が自動適用される。

 マイナ保険証自体はすばらしいが、実際に使える病院、薬局がほとんどない。そのためマイナ保険証と旧保険証を2枚持ち歩かないと行けないのが普及しない最大の理由である。マイナ保険証しか使えないシステムを構築してしまわない限り、しばらく旧保険証を使うことになる。

・インバウンド需要は回復するのか

 今月11日からの新型コロナウイルス水際規制の大幅緩和を受け、インバウンド(訪日客)消費の復活の兆しが見えてきた。円安効果も重なり、百貨店では時計や高級ブランドなどの高額品を買い求める外国人客が急増。免税売上高が日によっては前年の約20倍に跳ね上がった店もあり、小売業界では需要の取り込みに向けた商戦が本格化しそうだ。ただし、買い物客は香港や台湾、韓国からの訪日客が中心で、かつて「爆買い」で消費をけん引した中国本土からの訪日客はまばら。そのため免税売上高の額はコロナ禍前の水準にはまだ遠く及ばない。中国の出国規制緩和を心待ちにしている状況だ。

国内では全国旅行支援46道府県が10月11日から実施しており、東京都は10月20日から開始。旅行最大40%OFF+地域クーポン最大3千円分支給される。これから紅葉や美味しいカニや魚が食べられることもあり、各地の宿泊ホテルは予約ですでにいっぱいのようだ。12月20日までだが、来年まで延長予定のようだ。

・「鉱山のゴミ」CO2回収は救世主となるのか
アスベストは発がん性化合物の一種であるにもかかわらず建築用の耐熱材として広く使われていた。そのようなアスベストのなかで最も一般的なものがクリソタイル(温石綿)である。クリソタイルは二酸化炭素と反応し、主に炭酸マグネシウム鉱物を生成する。クリソタイルと二酸化炭素の反応はゆっくりと進行する。採鉱廃棄物を用いて気候変動を食い止められるのではないかと考えている。炭素回収の手軽な手法であり、ニッケル、銅、ダイヤモンド、プラチナの採掘で得られるカルシウムとマグネシウムが豊富な副産物でも同様のことができる可能性がある。真に期待されているのは、大気中から莫大な量の温室効果ガスを排除するために利用できる鉱物を効率的かつ低予算で採掘する方法を突き止めることである。

今週の市場トレンド

金         8,679 円 / g
プラチナ 4,761 円 / g
銀    99.99 円 / g

  10月10日週の金市場は、予想以上の米インフレ指標による米連邦準備理事会(FRB)の大幅利上げ見通しを受けて売り優勢となった。英政府の減税措置見直しによるポンド主導のドル高一服を受けて下げ一服となる場面も見られたが、米ミシガン大消費者信頼感指数でインフレ期待が上昇すると戻りを売られた。
 プラチナは予想以上の米インフレ指標によるドル高を受けて軟調となり、3日以来の安値付けた。英政府の減税措置見直しによるポンド主導のドル高一服を受けて買い戻されたが、米ミシガン大消費者信頼感指数でインフレ期待が上昇すると戻りを売られた。

KXのお悩みQ&Aコーナー
 前回、なかなか瘦せられない理由を説明したところ食事についての質問がありましたのでお答えしたいと思います。摂取カロリー > 消費カロリー(基礎代謝)であれば痩せられるが、健康的に痩せたい人が多く、栄養についても気をつけたいようだ。栄養バランスを考えた場合、栄養の3大要素である炭水化物(Carbohydrate)、タンパク質(Protein)、脂質(Fat)がある。これらは英語の頭文字を取ってPFCバランスと呼ばれる。それぞれの栄養素が総エネルギーに対してどれくらいの割合を占めるかを示した比率。理想のPFCバランスは生活習慣病の発症予防とその重症化予防を目的としてP 20%, F 30%, C 50% 。一般的に言われる高タンパク、低脂肪は正しいようで正しくないというところである。また、痩せるためにローカーボ(低糖質)を実施している人も栄養バランスは良くない。しっかりと運動している人は栄養バランスよく食べた方が良い。ローカーボはBMI平均を上回って25を超える人はローカーボが効果的だ。日頃から糖質の入った食べ物を食べている人にとって糖質制限は慣れていない人にとって身体が糖質を欲するため慣れることが必要だ。
 ローカーボ以外に糖質ゼロにして脂質エネルギーにするケトジェニックがある。糖質利用を節約し、脂質を利用する能力が高まる食事法である。この時、特にケトン体と呼ばれる物質の代謝がカギとなっている。ケトン体とは、アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸、アセトンの総称で、これらはいずれも脂肪酸やアミノ酸の代謝物であり、肝臓で産生される。ケトン体は骨格筋や心筋などの組織に取り込まれエネルギー源として利用される。ケトジェニックは糖質制限後にケトーシス状態に入るのだが、これが個人差があり、慣れている人だと2日程度でケトーシス状態になるが、慣れないと1週間程度かかる場合がある。また自分がケトーシス状態に入ったどうかもわかりづらいが、口臭、体臭がきつくなるなどいくつかのサインはある。

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