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『劇場版ツルネ』観てきた【アニメレビュー】※ネタバレあり

 やっぱり、京都アニメーションが携わる作品は素晴らしい"出来"ですね。

 こんにちは(o・ω・o)カエルです。
 
 京都アニメーション制作、『劇場版 ツルネ-はじまりの一射-』観てきました。

 TVアニメ版の『総集編』となる本作。
 カエルは前日からTVアニメ版をイッキ見してから劇場へと足を運びました。

■ストーリー

鳴宮湊は、「あること」が原因で中学最後の弓道部の試合で負けてから弓道を辞め、風舞高校に進学する。だが、「夜多の森(やたのもり)弓道場」で凄腕の射手滝川雅貴と知り合ったのをきっかけに再び弓道に向き合うことを決め、風舞高校弓道部に入部する。湊は「あること」を克服する方法を探し、仲間たちと県大会優勝を目指す。

Wikipedia

 
 ネタバレありのレビューなので(しかも総集編だし)色々説明は端折りますが、TV版と一番差異を感じたのは『音楽』でした。

 ぶっちゃけ。
 TVアニメ版を観終わって、劇場版は『総集編』ということは知っていたので、映画館に足を運ぶか迷いました。

「京都アニメーションの劇場版作品だもの。クオリティはさらに高くなっているだろう」

 てことは理解してたんですが、TV版を観ていた時点で「シーンに対して音楽が派手すぎて、演出過多だと思う」と感じていました。
「内輪だけで盛り上がる文化祭」を見ている気分。

 なんて書くと酷評ぽいんですが、お話自体は良くて。
 キャラは個性的だし、サブキャラの大人たちや、女子部員も良い味出してるし、メインの主人公5人の成長も分かりやすくて良いな。って思ってました。

『弓道』についても『競技』としての面と『武道』としての面とを描いてあって、青春ストーリーだけで終わらない所も面白かったです。
 
 が、アニメである以上、見せ方は重要。

 その見せ方としての『音楽』特に競技シーンでのBGMがギラついてて、行き過ぎてるような違和感を感じていました。
 なので、TV版を観て、「これを総集編にしたものをまた劇場で観るのか」と足が重たくなりましたが、予告編を見てから、最終決定しようと思って見た予告編が良かった。

 これを見て、「雅さんにもスポット当たってるんやな?」って思った。

 そして案の定、「映像と音楽のクオリティ上がってんな」って実感できた。
 
 総集編があるってことは、次作があるってことで、今作を劇場版で観てないのはもったいないな、って最終的に決断したのでした。
 
 近場の劇場では上映されてなかったのも「片道1時間かけて(微妙に感じてる本作を)観に行くのかー」って思ってたのも足を重くさせてた理由でしたが、何とか払拭。
 京都アニメーションの作品じゃなかったら、行ってなかったかも。

 で、ちょっと遠回りしましたが、もっとも懸念してた『音楽』が(個人的に)改善されていたので、そこは本当に良かった。
 あのバンジョー掻き鳴らしたようなBGMがまんま出てきたら本当にキツかったかもしれない。(掻き鳴らされていたのはギターなんですけど。※バンジョーはゆるキャン△のBGMで使われてる楽器)

 とにかく、カエル的には「作品の雰囲気に合った音楽」になっていたように思います。
 元の音楽は高校一年生の若々しさ、荒々しさ、弓道の静の中にある躍動感を表現したBGMだったのかもしれませんが、観てる側としてはキツかった(個人の感想)。

 劇場版になって、『ツルネ』という弓道をテーマにした作品感になってたな、と謎の上から目線で申し訳ないが、思った次第でした。


□ストーリーに関して

 は、特に大きな追加点はなくて、雅さんの若かりしシーンが少し追加されていたくらいでしたし、総集編ということでテンポよく各キャラのエピソードが積み重ねられていたので、初見の人が見てもある程度キャラの個性とか相関関係が分かりやすいんじゃないかな、という感じ。
 
 ちゃんと作品を楽しみたいならTV版の履修は必須。劇場版を先に観ても後に観たとしても。

 それにしても小野木のあの激情型の性格はどうにかならんか……。悪いやつじゃないのは見ての通りだが、声が馬鹿でかくて(七緒にも言われてた)やっぱり耳にキツい。
 これはカエルと作品の相性の問題なんだろうな。
 ドッペル兄弟もムダにイラッとするし、出てくるたびにそういう個性前面に出さなきゃいけないのか。高校一年生ってそんな感じか。
 って思うあたり、相性が悪いんだろう。こういうのは仕方がない。


□総集編ということで……

 エンドクレジットに、多くの京都アニメーションのスタッフさんの名前があったのが、大変嬉しかった。
 武本さん、西屋さん、多くのスタッフが携わった作品だったんだな、と感じました。



 TVアニメ版、劇場版と総括すると、ただただ最高と諸手を挙げて賞賛できる内容ではないと、個人の感想としては思いました。
 しかしながら、やはり京都アニメーション。
 作品の良さを掘り下げる手腕は流石だな、とも思いました。

「物語は続く」とのことですので、次作にも期待が募ります。
 
 もしまだ観ていない方は、劇場で観れるうちに観てほしいと思います。

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