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『君たちはどう生きるか』2回目観賞後の備忘録

(蛙・ω・)<まず感想

・タイトル出た瞬間ちょっと泣いた(2回目のほうが泣きやすい法則
・2回目の方が作品全体を好きになった(キャラとキャラの人生のバックグラウンド的解像度のUP)
・ナツコさんの生き方が強かでより好きになった
・ヒミが眞人に感情的になるスピードが速すぎて腑に落ちない。スピード感についていけない

(蛙・ω・)<気付きなど(私見の考察含む)

・全体のテーマとして『悪意』はキーワードである
→眞人、ナツコ、親父、キリコ(婆の姿)、それぞれ「我欲」が根本にある言動が見られる。
……眞人「愛情を求める。他者に依存する。承認欲求の片鱗
……ナツコ「愛欲(支配欲?)。好きな人と結ばれたい」
……親父「顕示欲。権威をかざし社会的に評価されたい」
……キリコ「物欲
……大叔父「死(無)への恐怖? 生存本能では括れない "繁栄" "存続" への強い執着

・ナツコさんは家長(そもそも一族が大地主とかなのか?)
→出兵する男(片山一男?)がナツコさんに一礼する様子
ナツコより目上の親族は居ない(身近な場所に)。しかし奉公人はそれなりにいて、自室の調度品は価値の高そうな物が多い

・ソロレート婚だけどそもそも「ナツコによる略奪婚では?」説 の浮上
→久子(ヒミ:眞人の実母)が亡くなったため親父はソロレート婚を選択してナツコと再婚した✕
→そもそもナツコが親父と結ばれたかったから久子の死後 親父に取り入った
……【時系列】開戦後3年時に久子は病院の火災で死亡(という事になってる)。
 その1年後 眞人と親父は疎開 この時点でナツコ妊娠。お腹は目立っていないため、4〜8ヶ月目の可能性(眞人の手をお腹に当てている描写から、お腹の張りが分かる程度以上ではあると思われる)

・親父(セイジ)はけっこう品がない
→脱いだ靴並べない。飯食いながら喋る。人の不幸は蜜の味(日本軍の敗北で工場はウハウハ)。息子を車で学校に送る(権威のひけらかし)。
「お父さんがどうにかしてあげるから」という自己中心的な行動傾向

しかし親父は家族想いでもある
→息子の被害(自演)に対して怒りをあらわにする。家族の行方不明に自ら赴く

・他ジブリ作品のセルフオマージュは多岐に渡るが、中でも『ラピュタ』『シュナの旅』は個人的に顕著であるように思う。

© 1986 Studio Ghibli
© 1986 Studio Ghibli
© 1986 Studio Ghibli
シュナの旅:徳間書店 ©1983 HAYAO MIYAZAKI
シュナの旅:徳間書店 ©1983 HAYAO MIYAZAKI


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