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おじいさんの姿をした「神様」?

昨年の2月7日は気温がマイナスにまで下がり水道は凍結し非常にさむかったと記憶してます。 

 買い物が苦手な私なんですが冷蔵庫にあまり食べるものがなく「魚」が無性に食べたくなり、少し離れたスーパーまで車で出かけることにしました。 

 しばらくはしると、凍結した道路沿いで、一台の軽トラックが畑にタイヤが落ちたらしく、おじいさんとお父さん。そしてお母さんと息子さんらしき人が道路に押し上げようとしていたのが目にとまりました。すぐに私も車を止めて様子を見にいきました。 

 子供の頃絵本で読んだ「おおきなカブ」「よいしょ、よいしょ。。。それでもカブはぬけません」猫さん呼んできたよー。ネズミさんもよんでこようか?みんなで頑張って車を押し上げようとしておいででした。 

 

「どうされました。お怪我ありませんか」「私の車でひっぱりましょうか?」と声をかけると。 

 

 

・おじいさん・・・「心配いらん何とかなるから」と。 

・お母さん・・・「お願いします」と。 

・お父さんと息子さん・・「・・・・無言(対応がわからない) 

 

「私の軽自動車は4輪駆動でロープをいつも積んでいるので車をつなぎ牽引してみましょうか?」と申し上げてから


「クラクションをならしたらひっぱりますんでハンドルをしっかりにぎってアクセルを踏んでください。それでは行きます。」 

 1回目  おじいさんがハンドルを握っていて、アクセルでなくブレーキ踏んでいるようで車はうごきません。 

2回目  ようやく気付いたのかブレーキを踏むのをやめてくれたので少しだけ車がうごきました。 

3回目 これでだめならあきらめようと思っていましたが。お互いのタイミングがうまくいって何とか脱出することができまし た。車自体に故障がないか確認しましたが。大きな破損もなかったので、私はその場を立ち去ろう としたのですが・・・ 

 

おじいさんが私の車の前で仁王立ちしてまして
「どちら様かお伺いさせてもらえんですか?」と。

私「少し急いでいてすいません」

おじいさんも頑固なのか「そういうわけにはいきません」と。 

 

まさか寒い中で作業をする格好をしていなかったので、お腹が冷えてしまいおトイレに行きたくて。。。そうしないと私のズボンの中が大変になる可能性がありましたので。。。 

 

「息子さんが呼んでますよ」とおじいさんの気をそらして私はその場から車で逃走しました。すぐに一番近いコンビニに入りおトイレを済ませ。熱いコーヒーを一つ購入してうちに帰りました。 

 

そして大事なことに気づきました。


「あっ魚買うの忘れていた!」 

 

4年前に脳梗塞を発症し、妻とも離婚。父親の介護問題。子供の教育費の返済で生活が圧迫されていて。仕事も退職。

寒くなると左側が痺れて思うように体を動かせないストレスに加え、高次脳障害なのか、「うつ」と「躁」が交互になり感情も安定しない。2年前から胃が炎症を起こし始め、夜寝ている間に食べた物が鼻から吐き戻す。ことが多かったもので、酒、たばこ、揚げ物、肉、マヨネーズ、サラダ油、スーパーの総菜は2年間は食べないようにしていました。 

 

そんな私があの寒い中で作業ができた。ロープが結べた。


仕事を失いリハビリばかりの毎日で自分の存在価値を見失っていた私に「お礼」なんか言われてしまった。

うれしくてうれしくて舞い上がってしまい。料理用に台所に置いといた日本酒を熱燗にして体を温め、冷蔵庫にある野菜を「温野菜」にし、ポン酢をかけて夕食を済ませました。気づいたらお酒をたくさん飲んでしまったのです。

でも、その夜は食べた物を戻すこともありませんでした。朝もすがすがしく目を覚ますことができました。 

 

それをきっかけにいろいろなものが食べれるようになって、仕事も簡単な作業ならできるようになり、精神的なものも落ち着いてきたようです。


今日初めてnoteに投稿してみました。今とても心地良いです。 

 

ちょうど一年前。おじいさんが軽トラのタイヤ畑に落としてくれて私の目の前にあらわれていなかったら。。


もしかしておじいさんの姿をした神様だったのかな? 

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