いわゆるヲタクのモテ・非モテはタイムスケールの違いにあるのかもしれない
チケットも取れないくらい盛況らしいですが、いまの子は知らんでしょう。
たとえばガンダムSEEDの続編が映画化なんてのも、そう。
20年前ですから。
さすがにファイブスター物語ほどアングラとは言わないけれど、10代の子が知ってるとしたら「親が」とか「アマプラで」みたいなほうが現実的なわけじゃないですか。
言っちゃえば狙ってる客層がアラフォーから上の想定なんですよね。
で、noteでも映画を観たなりチケットが取れたなりで書かれたものを見たり読んだりしていると、既婚か未婚かみたいなのも滲んでたりして。
ぶっちゃけアップデートできてるか、できてないか。
「懐かしさ」で語るひとは、だいたい既婚。
じゃなくて延長線上のスタンスでいるのが未婚。
オタクって、この日常のアップデートができるかどうかで世間ズレしていくのかもしれなくて、ズレてしまえば戻れないわけです。
2.5次元までの世界に住むオタクは、このアップデートが苦手なの。
どうしてかって、20年前のものを現在進行形で語っても違和感なしとされる世界観にどっぷりつかってるから。
これ、たとえば音楽とかであればコンテンツの側がアップデートするので、受け手側も自然に年を経ていくわけです。ところがアニメとかって、作品はずっと固定されたままなのに受け手側は老けていくわけ。
ドルオタとか(あれは2.5次元だと思ってます)も、あっち側は卒業していくのに自分は抜けるタイミングを見失ってずるずると続けちゃうみたいな。
世間ズレって、つまりそういうこと。
これ出来ないと難しいんですよ、ひとに合わせるのって。
合わせるってのができないとムリですからね、誰かと付き合うのって。
つまり、モテと非モテの境界=リアルタイムの感性を持てているか。
時間軸がズレていないか。
これに尽きると思うんですね。
「オタク=非モテじゃなくなってきてる」って嘘ですから。
そういうことじゃなかった、ってだけ。
喜んでガンダムSEEDを観に映画館へ行ってしまった未婚の40代は、ちょっといっぺん立ち止まって考えてみたほうがいいと思う。
楽しいならそれでいいとも思うし、余計なお世話なのは承知の上だけど。
あと60年続くよ、それ?