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Webライターってのは想像力や読解力がなくても、なれるものなの?

もう本当に、この手の”本質をズラしたがる”読解力には辟易します。

わざわざ読むまでもないので端折りますが、動画配信の投げ銭で月1,500万を稼いでいる子に対して、カズレーザーさんが「これはね、今、日本が金余り状態なんで投げられてるだけで..」と物申したとか。
これに、投げ銭をしている側が猛反論しているそうで。

《日本が金余りなわけ無い。給料は上がってないし》
《金余りというのは無駄にだぶついて行き場のないお金が沢山ある状態を指す言葉 ここで投げ銭をしている人たちの多くはおそらく中間層 こういう状態で使われるお金は単なる浪費》

まず、この2つ。
金余り=裕福と短絡に考えただけで、とくに後者が意見としては近いことを言っているのに腑に落ちていないのが不思議なくらいです。

継いで「日本の特殊な文化なんですよ。投げ銭がすごい多いっていうのは。他の国に比べて圧倒的に多いんです」とも仰っているカズレーザーさん。
ここまで聞けばニュアンスが違うと汲み取れそうなものですが..

《金投げたい奴らの金が余ってるとは思えない。生活を犠牲にしてまで投げ銭する人が多い日本の奇妙な現象》

こちらも日本の奇妙な現象とまで言いながら、言葉の意味に固執して反論のようになってしまっていたり。
確かに「資産の供給が需要を上回るもの」として”金余り”とは言います。
が、そういう金融的な意図ではなかったと思うんですね。

「あと10円あるから、うまい棒でも買っちゃおう」みたいな。
子どものころ、なけなしの小遣いを使い切ったりしませんでしたか?
これ、経済的に余裕がある判断じゃないですよね。

そんな凡そ子供の経済観念と代り映えしない動機でお金を使うひとが日本でとくに多い。
そういう問題定義をしている、くらいの想像って難しいでしょうか。
真偽はともかく、せめて記事として挙げるならそのくらい考えてものを書けとは思っちゃいますね。
いちおうでも出版社が運営しているのに、ペラッペラです。

記事の終わりに登場しているITジャーナリスト曰く。

投げ銭のメイン層は生活が裕福でない弱者男性。女性にモテず、ガールズバーやキャバクラに行く金も度胸もないため、トークスキルや容姿を披露しなくていいチャット欄から、配信者に感謝されたい一心で投じているのがほとんどです。中には食費を削ってまで投じる視聴者もおり、ソシャゲの重課金ガチャ同様、近年、問題となっています。

いっそ、こちらに至っては「金の使い方を知らない類」と悪しざまながらも言わんとしているところは違わない気がします。
本末転倒どころか、ゴールもないまま書いた残念さを強調するかのよう。
まあ、このITジャーナリストなる人物のジェンダー感やらイメージも相当に古臭いあたりジャーナル出版らしい、といえばらしいですが。

さておき文句をつけるなら、せめて鮮やかにお願いしたいものです。

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タイトル画像は「なるくに」様からお借りしました。
ありがとうございましたm(__)m