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結局シャンシャン理事会で終わる

先日、日大アメフト部に対する第三者委員会の記者会見が行われました。そこで元名古屋高裁長官である委員長は組織のガバナンスの不全を指摘していました。沢田副学長が大麻を疑われる植物を保管していたとしても学長によるガバナンスが効かなかったと。この委員長の会見を見ていたらかつて私が勤務していた、とある医療法人を母体とした社会福祉法人の理事会を思い出しました。理事会は年2回開催され私も事務局メンバーとして参加していました。ここで開催される理事会がまるで茶番なのです。理事会のメンバーは絶対的権力者である医療法人の理事長の息のかかった人しかおらず誰も理事長の意見に逆らえる人なんていません。逆らったら首です。なので理事会は予定調和的に進み、始める前から結論が見えています。その意味で理事会は形骸化していました。これでは自由闊達な議論など望むべくもありません。日本のオーナー企業というのはどこも似たようなものじゃないでしょうか。ただ日大はオーナー企業ではありません。教育機関という名の巨大な組織体です。かつては田中前理事長という絶対的な独裁者が存在して理事会メンバーは誰も逆らえなかった。私のいた社会福祉法人と同じ構図です。それが組織改革という名のもとに林真理子氏が新理事長に就任してから改革を進めて田中前理事長の息のかかった理事を追い出すなど一定の成果は上がったところで今回の問題が起こった。これは一体何なんだろうなと。例えば他の私大、早稲田や慶応でこのようなことが起こるのだろうか。

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