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日本のレールガンの何が凄いのか?

レールガン」関係の記事が、意外と読まれていることが、100週連続投稿時に行ったPV分析で明らかになった。

そこで、レールガンに関してよくまとめられた良記事があったので、こちらを引用して、「レールガン関連の知識」をアップデートしてみたいと思う。

レーザーガンよりレールガン!

 一方で注目され始めているのがレールガンで、その研究開発で最先端を行っているのが日本です。主な特徴として以下の4点が挙げられます。
●弾丸を火薬の爆発力ではなく電気エネルギーで発射するため、極超音速で発射可能(防衛装備庁の資料によれば、戦車の主砲の初速が秒速約1750mのところ、最大実績値は秒速2297m)。
●初速が容易に可変できる。
●火薬を使わないので安全性が高い。
●弾丸サイズが誘導弾より小さく探知・迎撃されにくい。

上記記事より引用

レールガンは、砲弾を火薬を使わずに超高速射出するテクノロジーである。秒速約2300m(マッハ5が秒速約1700m)で、電気の力を使って弾丸を発射する、初速の可変が可能、などといったレールガンの特性である。

アメリカ海軍は2005(平成17)年からレールガンの研究開発を行ってきましたが、2021年に事実上中止しました。その理由のひとつがエロージョン(侵食)問題だったといわれています。報道によれば12~24発の射撃で砲身が使い物にならなくなったそうです。  日本の防衛装備庁では、砲身の素材として、加工のしやすさから主に銅を使っていたところを、導電性が高く摩耗に強い素材に変更したほか、瞬間的に大きな電流が加わらないように電流の流し方を工夫することでエロージョン問題を克服し、秒速2000m以上の弾丸を120発まで発射することに成功しました。しかも120発撃ったあとでも、砲身に目立った損傷はありませんでした。  

防衛装備庁はアメリカ海軍に技官を派遣しており、アメリカ海軍がこれまで蓄積してきたレールガン研究の実績を吸収しようとしています。また防衛装備庁は5月30日、フランス、ドイツと「レールガン技術の協力に係る実施要領」に関する署名を行ったと発表しました。レールガンは現状、航空機や戦車などに搭載できるほどコンパクトではありませんが、ドローンや極超音速誘導弾まで対処できるレーザー兵器とは違ったアプローチとして期待されています。

上記記事より引用

砲弾を12~24発撃つと、砲身が使い物にならなくなる、エロ―ジョン(浸食)問題というのがあり、米国では実用化の道が事実上断たれていた。

たしかに、技術としては面白いが、たかだか十数発で使い物にならなくなるものを、実装できるはずがない。

このエロ―ジョン問題を、日本の技術で克服したという話である。

いや~素晴らしい。日本の技術もまだまだ捨てたものではない、こういった技術の芽をつぶさないようにすることが、いまの日本には大切なことだと思う。

仮に実用化に至らなかったとしても、その研究成果は他で役立つはず!そういったポジティブ思考が、いまの日本に必要ではなかろうか。


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