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岸田首相が世界の100人に選ばれた件

地味な岸田首相が米紙タイムの「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた。

いいですか?「世界で最も”影響力”のある100人」ですよw

日本の政治家がこういうのに取り上げられるのは、故安倍晋三元首相以来で、たぶん史上二人目の快挙ではないだろうか、知らんけどw

岸田首相って影響力あるの?

日本においては「検討使」などと揶揄され、聞く力と言いながら一体何がやりたいのかイマイチ分からない存在感のない総理大臣だと思われがちではあるが、実は今や世界の岸田となっている現実がある。

数年前のテレビの討論番組で、「総理大臣になったら何がやりたいですか?」という問いかけに対して、「人事です」という禅問答とも何とも言えない答えをした岸田首相、たしかに首相就任後は「検討します」とか「検討を加速します」とかばっかりだった。

けれども、安部首相亡きあとの岸田首相の動きには、時に目をみはるものがある。本当に別人のようだ・・・というより、以前はかなり安部氏に気を使っていたのだろうか?

賛否のある内容はあるが、少なくとも以下の項目の政治決断を成している。
①安部元首相の国葬儀決定
②「反撃能力」の明記
③防衛費倍増の決定
④ロシア・中国首脳会談にかぶせてのウクライナ訪問
⑤企業への賃上げ要請
⑥異次元の少子化対策指示(内容はまだまだ異次元ではないがw)
⑦出産費の医療保険適用決定

などなど・・・

そして今や、立派に「外交の岸田」となった。まだまだ危なっかしいところもあるけれど、欧米諸国での評価は高いようである。

どうして地味な岸田首相が世界で影響力を持てるのか?

さて、ではどうしてこんなに地味で冴えない感じの岸田首相が、今や世界で高く評価されるようになったのだろうか?

答えは、安部氏の提唱した「自由で開かれたインド太平洋」戦略を忠実に継続・実行しているからである。

米中新冷戦が進行する世界において、「自由で開かれたインド太平洋」戦略は西側諸国にとっての生命線である。これを実行するために、岸田氏はなかなか戦略的な動きを繰り返している。当note記事でも、いくつかの項目は記事にまとめたことがある。

つまり、原作/脚本・安部晋三、主演・岸田文雄の「世界観」が、世界で受けているのである。

安部氏がどうしてリベラル派閥の岸田さんを後継者にしようとしていたのか分からなかったが、たぶんこういうことだったのだろう。タカ派と思われていた安部さんは想像よりもリベラルだったとかつてアメリカに評されたことがあるが、リベラルだと思われていた岸田氏は案外タカ派だった。本人がどこまで考えているのかよくわからないけれど、脚本通りに忠実に動けている点は高く評価できる。

しかし、こんな事件が起こってしまった・・・

あまり有望な次期総理の人材も見当たらないいま、少なくとも外交・安全保障の観点においてはもう少し岸田さんが長く総理を務めた方が日本の国益にはかなうのかも知れない。

あとは、財務省を抑え込み、増税路線から脱却できるかどうか、そして憲法改正の発議まで行けるかどうかだと思っている。

(画像は写真ACから引用しています)


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