見出し画像

在宅勤務と”帰り道”

在宅勤務の問題点

在宅で内定者インターンに参加しています。

在宅勤務やテレワークの方が、職場に行って働く時よりも、モチベーションが上がらなかったり、気持ちの切り替えが難しかったり、集中できなかったりする人も多いみたいですね。自分もそうです。

こういった問題について考えたときに、ふと「帰り道の時間ってよかったな」と思いました。


”帰り道”の再考

仕事を終えて、職場から家まで帰る時間というのは、仕事ともプライベートとも違う、”間”の時間だと思います。
自分の帰り道を振り返ると、いろいろ思い出されました。

・契約が取れて、「今日はちょっとラーメンでも食べて帰ろうかな」と思いながらの帰り道。
・思うように結果が出せず、夜遅くまで事務所にいたあと、「もうやだやめたい」と、打ちのめされながら駅に向かう帰り道。
・何事もなく1日が終わり、「明日休みだ何しよう」なんてことを考えながら、電車に揺られる帰り道。


帰り道というのは、自分自身や自分の仕事を見つめる、静かな内省の時間だったんだと思います。


自分や仕事を見つめるまなざし

「見つめる」ということに関していえば、ヨゼフ・ピーパーという人が、著書『余暇と祝祭』の中で、こんなことを言ってました。

また聖書に「神はおつくりになった業からしりぞいて休み、すべてが大変よいことをご覧になった」(『創世記』第1章31節)と記されていますが、私たちの余暇のなかにも、このような神のまなざし、コンテンプラチオに似たものが含まれています。というより、この創造の世界を心の目で眺め、それらすべてはよいものだ、と肯定する態度、つまりコンテンプラチオが余暇の本質だと言えましょう。 (p.71)

※コンテンプラチオ…自分が持っている最高の能力を対象に向かって発揮している状態。観想。

社会人として働いていれば、毎日毎日「これでよし」と肯定できることはないかもしれません。怒られたり、失敗したりすることもあるでしょう。
せめて何日かに1回は、「これでよし」と思えるといいですよね。

結論、自分や仕事を見つめるまなざしをもてることは、帰り道の価値であると言えるのではないでしょうか。

在宅勤務だとずっと家にいるから、帰るもクソもないなあと、そんなことを考えました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?