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アラサー女、『ガラスの仮面』を読んで感情大爆発し神田沙也加さんに思い馳せる

サムネイル画像、気合入れてゴッテゴテに作りました。
※勝手に語りまくりたく、多少のネタバレはOKのもと進んでいきますのでご了承ください。


当方30歳手前の女です。『ガラスの仮面』は名前こそ知っているものの、触れる機会は一切ありませんでした。この度読み始めたきっかけは、「そういえば昔、1話だけガラスの仮面のアニメを見たな…」と、唐突に思い出したから。

『ガラスの仮面』は小学生ぐらいの時にケーブルテレビでたまたま1話だけ見ました。

それがかなり衝撃的な回だったのです。あの泥団子の回です。 今思うと伝説の回を見たもんだなと思います。

※ご存じない方へ簡単に説明すると、女優人生絶体絶命・この舞台でもう演劇をやめると決めた主人公マヤが大覚醒した回、女優魂が返り咲いた回です。共演者からのいたずら(というか犯罪)を受け、お団子を泥団子にすり替えられてしまうものの、役になりきって笑顔で泥団子を食べるという衝撃的なシーンです。狂気…!

主人公らしき女の子が舞台の上で泥団子を無理やり食べている…お嬢様っぽい高飛車そうな女の子が食べさせている…!まるでとりつかれたように…怖い!なにこれ!!

★★当時ちびっこだったので理解力が低く、亜弓さんがいかにも悪役に見えてしまって「金髪美少女が泥団子を食べさせた」と20年弱勘違いしていました。今回漫画を読んで真逆のイメージすぎてびっくりしました。亜弓さん大好き…

『ガラスの仮面』という作品の印象は、長年愛されている少女漫画の大御所…そして怖いアニメだと思い込んでいました笑
いつか読んでみたいと思っていたところ、ピッコマで読めることが分かり毎日1話毎に読んでいたのですが……もう我慢ならずに大人買いしました!!

この作品のすごさはスポコン漫画としても一流だし、ラブコメとしても一流な面。マヤの人生は決して自分じゃ経験できないものだけど、不思議と感情移入しやすく、当時リアルタイムで追っていた少女たちはさぞかし楽しかっただろうと思います…

そして夢みたいな芸能界じゃなく、どっろどろの芸能界をがっつり表現しているところ。めっちゃいい。

ライバルの亜弓さんもただ美しくて完璧なだけじゃなく、きちんとコンプレックスがあるところ。芯まで美しい女性がマヤのライバルであることを認めているところ。王道なんだけどライバルの語りも丁寧だからマヤのすごさが引き立つ…

マヤの真っ直ぐな演劇への想いが強すぎることで「只者じゃない」ことが1話で分かるわけですが、それがず~~っと続くので〝ぽっと出の少女が演劇界に一石投じる〟ことに並々ならぬ根拠があり。あの亜弓さんがライバルだと認識することにも納得感があり。これが漫画の中で表現されているすごさ。

…こういった面はスポコン漫画っぽいのに、突然ラブコメにもなるからたまらんのですよね!!紫の人~!お~~~い!この先どうするんだお前は~!!!

マヤが思春期の恋に翻弄されているのもたまらないし、そこに釘差す母とのアレコレがもう胸に突き刺さってまだ私の胸に残っています。1日立ち直れなかった。。

ここからは完全に蛇足です。


なんだかこの『ガラスの仮面』を読んでいて、どうしても亜弓さんとマヤの影に故人・神田沙也加さんを思い出しました。

親の七光りにならないため、母を超える勢いがあった神田沙也加さん。声の美しさは生まれながらの才能かもしれないけれど、色々な役になりきることができる演技力。舞台を輝かせる存在。残してくれたものはとても大きくて…。しかもずっと少女性を持っているのが眩しかった。

その眩しさの裏を見ているみたいで、ぐっと来るものがありました。

夢を追って道半ばで断念する人、まだスタートラインにも立っていない人、どの年齢になっても夢は持ってていいけれど、自分も頑張らなきゃとすごく勇気づけられる漫画でした。ミュージカル、またやってみようかな…


この漫画の唯一残念なのは次話の更新をいつまで待てばいいのか分からないこと…紅天女の演劇も見てみていけど…次の話をください…最新刊をおおお…


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