せっかくなら仕事は気持ちよく辞めたい
お久しぶりです、カワハラユウヤです。だいぶあったかくなってきましたね。
つい昨日、同じ会社の先輩が退職しました。自分の写真館を受け継ぐための退職で、送別会をして、結局終電も逃してその先輩のおうちにお泊りさせていただいたのが今朝なんですが、今回その先輩が辞めるまでの苦悩を聞いて感じることがあったので、簡単につづります。
僕が働いている会社は写真館で、その先輩は10年弱勤め、主にスタジオ撮影をやってきました。先輩が入社した当時はスタジオは仕事のごく一部で、ほぼメインは学校アルバムの作成だったとのことで、そこを開拓していった張本人でもあります。そうした仕事は苦しいこともあったけど、楽しかったと。
やはりそこにプライドがあったのは間違いないと思いますが、自分の写真館に行くまであと2年になったときに上司にその旨伝えたところ、、なんと次年度からスタジオのメインを外されてしまいました。そして、後続者を育てるために基本は別の人にスタジオを撮ってもらうようにして、先輩はよくてそのお手伝いくらい。そんな仕打ちをうけて2年、「やっと退職できる、行かなくていいんだ」と先輩は酔っぱらいながら喜んでいました。
写真館というのは一族経営が多いのですが、そんなこともあってその先輩は最後まで「会社の経営陣が大嫌いだ」と言っていました。
この一連の流れを比較的近くで見てきた僕としては、経営をすることの一番の難しさを見せつけられた思いがします。
「雇用した人に会社で気持ちよく働いてもらう」
ということです。ビジネスがうまくいかない原因はいろいろあるでしょうが、これは大きいな、と感じました。
会社員として働くひとびとの「働く動機」は様々だとは思いますが、経営する側は「どうやってお客さんに喜んでもらって利益を上げるか」「どうやって働いている人に気持ちよく働いてもらうか」の2点が肝心だと感じましたし、どちらかが崩れればそれはその会社の崩壊を意味すると思います。
経営側からすれば、いずれ出ていくのがわかった人に対してメインを続けさせるのではなく、後続を育てる目的で人事を変えたのだと思いますが、あまりに唐突すぎたのが本当に良くなかったんだな、と勉強になりました。
辞めるとわかっても、気持ちよく辞めてもらうためにどうするか。そこまで考えられるのが、優秀な人なんでしょう。辞めた後も交流が続けば、そこで新たに仕事ができるかもしれないですしね。
いずれ自立を、と考えている身としては、今回のことは他人ごとではなかったです。人間関係の難しさを見ました。自分も気をつけねば、と肝に銘じて、また月曜日から働きたいと思います。
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