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「処方せん」までの遠い道のり そして「MRI」

午後2時半に予約した病院は小児科だけあって
幼い子ども達が沢山診察を待っていた
受付を済まし、待合室のソファに座った
2時半という事もあり中学生はうちの息子だけ
珍しそうに小さい子が息子を眺めていた

大変お待たせしました
私と息子は診察室に通された

医師が松葉杖をついた息子を見ながら笑顔で迎えてくれた

かかりつけの医師から
起立性調節障害の診断をされた事

そのすぐ後に足に力が入らなくなり
歩けなくなったこと

専門の先生に診察してもらいたいが
児童精神科や思春期外来のある病院が
予約が半年以上先になること

総合病院に行きたくても午前中起きる事が出来ないので、初診が午前中の総合病院は息子が行く事が出来ないなど

医師は私の話を聞きながら
息子の足を色々診察してくれた

足の神経に問題は無さそうですね

この後、すぐ他の病院に行けますか?
総合病院の診察をすぐ受けて下さい
紹介状を今すぐ書きます

総合病院の初診だが午後、しかも17時の予約で診察してもらえるらしい

もう疲れたから行きたくない
息子は言ったが
私はどうしても息子を総合病院に連れて行きたかった

神様、ありがとうございます

今まで無神論者で生きていたけど
この時は本当に神に感謝した

急いで紹介状を書いてもらい
私と息子は車で20分程かかる公立の総合病院に向かった

若い少し小太りの小児科医が息子を診察してくれた
しかし質問をいくつかしてきた後、よくネットに出ている起立性調節障害の注意事項を私達に伝え、足の力が入らない原因を調べる為のMRIの予約を取るように言ってきただけだった

しかも薬は医師が言った注意事項をやってみて、それでも改善されないようなら次の診察の時に処方します言ってきた

薬が欲しいから病院を2件もハシゴして来たのに
そんなネットでも書いてあるような事、とっくに実践してるのに

起立性調節障害の注意事項はネットで調べて私は暗記しているほどだった
もちろん出来そうな事は既にやっている

今日来たのは、そんな事の為じゃないのに

医師は少し困った顔をして
MRIの結果を見てからじゃないと、どちらにしても薬は処方出来ませんよ。と言った

MRIの予約は一週間後
風邪をひいて病院に行って すぐ薬をもらうのとは、やはり違うんだ

そもそも起立性調節障害はすぐ治る病気ではない
ネットにも書いてあった

でも少しづつでも前に進んでいるだよね
私は自分に言い聞かせた

息子は疲れ果てていた

それは私も同じだった

最後に息子に医師が採血をするように言ってきた
採血した時に息子は自分の血を見て意識を失いそうになっていた
疲れたのか、よっぽどメンタルが弱っているのか…

後からわかったのだが
若い小太りの医師は開業医が紹介状で依頼した小児神経科の専門医ではなく
専門医の助手のような小児科医で、あの医師がずっと担当ではないと

そうだろうな
だからマニュアル通りの事しか答えなかったんだと妙に納得した

MRIの結果が出た後から
本来かかるはずの専門医の診察を受ける事になる

MRIの予約は一週間後

早く薬を処方して欲しい

その事で頭がいっぱいだった

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