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プロティアンキャリアの時代

プロティアンキャリアとは?
「プロティアン」の語源は、ギリシャ神話に登場するプロテウス神に由来している。変幻自在にその姿を変えるのである。
VUCAの時代と言われる不確実性の高い環境のもと、自立型、変化対応型のキャリアが求められている。
2021年4月から施行された改正高年齢者雇用安定法によって企業は70歳までの雇用確保を努力義務と課された。
その一方で終身雇用は崩壊の危機を迎え、日本的雇用は制度疲労を抱えているのが現実である。「人生100年時代」が到来し、ともすると企業の寿命よりも働く側のキャリアが長くなる可能性もあり、企業任せの雇用モデルは維持できなくなっているのが現状ではないだろうか。
 要は、自分のキャリアの未来について自分ごととして真剣に向き合う必要がでてきたということではないだろうか。そのような時代背景の中で、個人に着目してキャリアを形成していくというプロティアンキャリアの考え方は、ミドルシニアにとっての生き方や働き方を考えるうえでの大切な視点なのだ。
キャリアを資本として考え、学び直しやリカレント教育、自分の強みをさらに独自性を増していくための自己分析と将来のキャリア像を明確にして計画的に考えていくことがキーになる。

企業においてはライフプラン研修を実施しているところは多いが、キャリア研修として自分の強みやこれからのキャリアを考えている企業は少ないと聞く。これから求められるプロティアンキャリアを構築していくためにも、各企業内にて人材の定着や意識向上・成長が、組織の活性化、生産性の向上につながるキャリア研修とキャリアコンサルティングを組み合わせた実施する「セルフキャリアドックの設置」が急がれる。

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