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ライフステージを考える~林住期とは?~

ライフステージとは、人生の中の年代別の一定の時期のことを指す。今回は、ミドルシニア層40代後半~60代くらいの時期について考えてみたい。古代インドではライフステージを大きく4つに分けている。0歳から25歳までの学生(がくしょう)期、25歳から50歳までの家住(かじゅう)期、50歳から75歳くらいまでの林住(りんじゅう)期、75歳からの遊行(ゆぎょう)期である。林住期は、仕事や家庭から卒業し林に庵を構えて自らの来し方行く末を深く迷走する時期。本来やりたかったことをする時期といわれれている時期である。いわゆる「人生におけるジャンプ」「人生のクライマックス」ということになるだろう。ちなみに遊行期は林(庵)から出て思うままに遊行して人に道を説き、耳を傾け、人生の知恵を人々に授ける時期。この世一切の執着を捨てて巡礼して歩くといわれている。 五木寛之はその著書「林住期」の中で「もうあなたは自由でわがままでよい、今まで頑張ってきたのだから。本来の自分を謳歌することが許される」と書いている。

室内から景色

古代中国ではどう考えていたのか?古代中国では、ライフステージを春夏秋冬で表している。50第後半から60代後半を秋(白秋)と位置づけ、人間的に落ち着き深みの出る年代としている。孔子の言葉で言えば「60にして耳従う」。他人の意見を聞いても反発を感じなくなり、素直に耳を傾けられるようになる。心理社会発達理論を提唱したエリクソンは、40歳~64歳を中年期(壮年期)とし、これまでの人生で得た知識や経験を次世代の若者に伝達し、同時に自分自身も成長していく時期としている。

林の中の庵

私は、昨年還暦を迎えた。今は、セカンドライフを歩み始めたところ。永年企業に勤めていた。36年のサラリーマン人生いろいろあったな。山あり谷あり。出世したい、経済的に豊かになりたい、認められたい、まわりからできる人だと思われたいなど・・・だいぶ背伸びしていた会社員時代。理不尽と感じることもあった。会社を辞めようと思うことも何度となくあった。はやくに結婚して子供も3人なんとか育て上げた。会社の危機に、これまでの経験を活かして改革プロジェクトメンバーとして好きな教育部門をやらせてもらった。縁あってケニアの学校やスラムや孤児院、サファリを視察する機会を頂いた。その年、58歳のときに自己都合で早期退職をした。それからキャリアコンサルタントの国家資格を取得した。会社員時代に学んだコーチングと組み合わせてミドルシニアの方の人生活躍をサポートしていこうと決めた。2030SDGsのファシリテータとしても学んだ。これからどんな人生を歩んでいくのか?俺の人生だから俺が決めればよい。俺がいいならそれでいいのだ。そう感じるまでに結構かかったな。気が付けば60歳と半分。ライフプラン設計のお手伝いや人生活躍サポートをすることを使命としていく。

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