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ウサギノヴィッチにエッセイマガジン。主に短編小説の書評のようなエッセイ中心だが、文学周りだけでなく、サブカルやガジェットまで取り扱う、なんでもエッセイ。
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#小説レビュー

生と死の悲喜劇(ウサギノヴィッチ)

 どうも、ウサギノヴィッチです。    今回はサマセット・モーム『サナトリウム』を読みました。  サナトリウムという場所は不思議な場所でら生と死が隣合っているにも関わらず、喜劇にも悲劇にもなる。モームの作品は、喜劇と言えるだろう。ただ、人は死ぬ。それはそれとして、クールにかわして、いや、ドラマティックにはなっているが、それを飲み込むような展開がその先には待っている。  物語の最後で結核のカップル。男は結婚すれば寿命が半分以下に縮まる。女は安静に暮らしたらそこそこ長生きできると

容姿と性格と文体のギャップ(ウサギノヴィッチ)

 どうも、ウサギノヴィッチです。    毎日お付き合いありがとうございます。少しはみなさんの読書の糧になったりしているのかなとか、なにかしら心に残るものを書けているのかしらと思っています。    読書というものは決して悪いことではない。本を読んで得た知識はきっといつかなにかしらの役には立つと思うし、有り体の言い方だが、読者の心を豊かにする。  本好きに悪い人はいない。これも真なりだと思う。読書好きの悪いってどんな人間だろうかと想像してみますが、刑務所に入っているヤクザが落語の

noteでは「素直」に書いてます(ウサギノヴィッチ)

 どうも、ウサギノヴィッチです。    みなさんは、「素直」ですか?  自分にウソをついて生きてませんか?    僕はケースバイケースですね。  でも、どこかでねじ曲がってるとは思っています。斜に構えているというか。  たとえば、ツイッターのタイムラインで知り合いが盛り上がっていると、「なにやってだよ。つまんねーの」と思っています。でも、心の中では逆に「自分も中に入りたい。入れてほしい」と思っています。  ということで、僕は素直じゃないんですよね。  でも、このノートで書いて

愛の形、人の形、いろいろ(ウサギノヴィッチ)

 どうも、ウサギノヴィッチです。    僕には弟がいます。僕よりしっかりした弟で、ちゃんとした会社で働いています。結婚もしていて、子供が一人います。  一方、僕はアルバイトだったり、派遣社員だったりで安定した職に就かず、最近やっと正社員になれるかもしれないという状態になりました。時間があったら、遊んだり、小説書いたり、自由にしています。  そんな兄を弟はどう思っているのでしょうか?  二人で話し合ったことなどありません。最近だと、弟は会社の近くに家を買ったので、実家に帰ってく

作者(あるじ)を僕たちはまっている(ウサギノヴィッチ)

 どうも、ウサギノヴィッチです。    今日から平常運転です。    小説を読むというのは、どんなに積極的といっても、それは受け身である。  なに言ってるか分からないと思いますよね。  まず、読書するためには本を手に入れなければならない。。  ただし、その本を読むためには、本を選ばなければならない。その選ぶためには、本屋でポップがあるもの、平積みされているもの、ただなんとなしに棚から選んだもの、なんにも知らない状態で行けばそうなるし、テレビやインターネットで得た情報があると、