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山へ行くことも制作の一部である

2023.9.21-22 かみふらの岳〜上ホロカメットク〜十勝岳 

私にとって非日常な山に入り、様々な心身状態を体験し、様々な景色に触れることは、日常の些細なことや当たり前の中から新しい発見を抽出するのと同じように、全ての体験を逐一身体に浸透させ蓄積させ熟成させ制作に反映させる、制作の一部であり、食う寝る食べる糸布つくる、レベルの、「自動的にどうしてもそうしてしまう」類のものなのだと思う。今回も、どうしても行かざるを得なかった感覚。これで安心して冬を迎えられる。

(ところでそう考えると、「日常の些細なこと」と「非日常の普段見られないもの」を対極として、その中間にあたるモノやコト〜人間が「意図的に」作り出した文化や芸術、それらの蓄積〜は、素晴らしいものではあるが、数としてマジョリティであるために「ごく普通」であり、そこから突出して「普通でない」になるのは、確率的にとても難しいことなのかもしれない)

天気が心配だったが行動中は雨に当たることもなく夜半過ぎには満点の星空。夕焼け朝焼け。稜線から反対側の空と両方同時に見られるのはなんと素晴らしいロケーション(私は夕日や日の出そのものよりも反対側の空の色が好きだ)。移り変わる天気・噴煙と相まって地球の営みと宇宙の果てしなさを感じた二日間。

初ソロテント泊。計画立てて1週間くらい前から身体がずっと緊張してて吐きそうだった。天気予報では雨雲の通過により雨予報が出ていたせいか、テント場には私1人。まさか初ソロテント泊が本当にソロになるとは思ってもいなかった。山に慣れた人なら何てことない山行だと思うけど、私にとっては大きな冒険だった。

1日目、曇っていたのでナッキーちゃんが活発。でも姿を見られるのはレア。今回、姿を見せてくれた。
噴煙と十勝岳、うっすらピンクの空
テント場からの景色は夕日と反対側。太陽の光と地球の影。
アーベントロート 十勝岳
夕日。焼けた雲と紺色とのコントラスト、ぼんやり見える噴火口の白い岩肌
ライトのついたテントと十勝岳、淡いピンクの空
朝。日の出と反対側、白がかる山
噴煙。雲ではない。
モコモコが果てしなく広がる
天使の梯子。噴煙と草木のない山肌
いつまでも見ていたかった景色
これまでに登ったすべての山の中で最も好きな場所
帰路、登った山々を振り返る

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