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〈葛布の帯の締める季節について〉

先日の 『単の半幅帯地』の記事中で
・軽い
・緩みにくい
・帯が身体と共に呼吸をしているような一体感、気持ちよさ
この3点を、「光沢」に次ぐ葛布の帯の三大特徴と私は思う、と書きました
これらはその時に不意に出た言葉でしたが 私が普段いつも感じている、葛布の特徴をコンパクトに良く言い表していて良いなぁと思いました



葛布の帯の 締められる季節を尋ねられます
柄ゆきや織り方、または合わせる着物の布地の雰囲気によるが、晩春〜初秋までお使いいただけると思う、とお伝えしています また、そう使っていただけることを考えながら織っています
でも日常着としては 年中締めても良いのではないかと思います 何しろ軽くて身体がとても楽なので
初めの、新しいピカピカのうちはよそ行きに
使い古してきたら日常着に
クタクタしてきたら別の布と合わせて再び帯に
または何か別の日用品に
そして最後は土に
そのようにして長く長く グルグル使い果たしてもらえるように 愛着を持って大事に使って頂けるような布を 織りたいと思っています
でもこれはあくまでも私の感覚ですから 押し付けるつもりは全くありませんし 共感できなければ無視して良いです
最も信じるべきは 自分の感覚
葛布の帯を手にした方がご自身の感覚で 自由に使って頂けることが 私としても何よりも嬉しいです



葛布八寸帯地『upas(雪) 7』
https://note.com/kuzunonuno/n/n78fd5d2527af


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