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聴いた曲を紹介する日記(2023年5月9日)第59回:10月のプールに飛び込んだ/欅坂46

10月のプールに飛び込んだ/欅坂46

秋元康の好きな作詞曲シリーズ(シリーズ?)。
ただ授業をサボって衝動的に制服のままプールに飛び込む、というだけでも思春期の青春ストーリーとしては成立しているのだけど、「"10月"のプールに飛び込んだ」という描写のリアリティが好きで、そこに自分は特別な物語を感じている。

詞の中で語られているわけではないので完全に自分の想像による補完でしかないのだけど、この物語の主人公は「プールには何度だってまた飛び込んでやる」「季節なんか関係ないのが僕の生き方だ」と言いつつも、きっと10月でなかったら飛び込んでなかったんじゃないか……という印象を自分は受けていて、これが9月や11月なら「校庭眺めながらいいこと思いついた」とはならなかったのではないか……9月だとまだそれほど特別感がなく、11月はもう寒くて飛び込む気になれなかったのではないか……この「単なる衝動的な思春期の青春の暴走のように見えるがある種打算的な思考と行動」が、思春期の限界でもあることを示唆したシビアな表現でもあるのではないか……という想像が、自分の中でこの物語をより「リアル」にしている感覚がある(ゆえに、秋元康に「その想像、違うよ?全然違うよ?」と言われたらおしまい)。

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