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聴いた曲を紹介する日記(2023年7月3日)第114回:ドローン旋回中/櫻坂46

ドローン旋回中/櫻坂46

「何度目だドローン旋回中」というツッコミを受けそうなくらい「ドローン旋回中」について書いていますが……。
最初は「聴いた曲を紹介する日記」で紹介しようと思ったものの、MVが良すぎて「見た動画を紹介する日記」で紹介することにして、挙げ句MV考察までしてしまった櫻坂46の「ドローン旋回中」だけど、あまりにも良くてそれからずっとヘビロテしてるので「聴いた曲を紹介する日記」でもあらためて取り上げることにしました。
MVの映像を絡めた話は既にしたので、今回は楽曲の詞とサウンド中心の話を。

まず、詞の話ですが、秋元康の天才性であり変態性であるセンスが炸裂しまくっていて。
「思春期や青春時代の男子の、好きな女子に対するまっすぐな、まっすぐすぎる好きという感情」を詞に起こさせたらやっぱり秋元康は天才だし変態だなあ……と痛感したのです(あと、秋元康先生、ポニーテール好きすぎ!でもポニーテール好きな気持ちはめちゃくちゃわかる!)。
詞の意味や物語を「文面だけ」「日本語としてだけ」理解しようとしたら「ドローンで君がどこにいても見つめていたい」という怖い曲にもなりうるし「ここにいるのに気づか(れ)ない=僕=既に死んでしまった存在なのでは?」と、MVの中で描かれる物語に繋がるような解釈も可能な曲ではある。
しかし、実際の作詞なおける表現はそう単純なものではなく、感情の比喩表現は文字の意味を文字どおり理解すれば良いというものではないわけだけど。
とにかく、秋元康は感情を現代の何か(本作ではドローン)に置き換えて表現するのが上手い、上手すぎる。
上手すぎて怖い(結局やっぱり怖いという着地点)。

サウンド面では、ブラスロックサウンドがとにかく爽やかで気持ち良く、このサウンドもまたヘビロテ要因だと思う。
エレピの高音、イントロやサビの突入時などに流れる「シャラララーン」というウインドチャイムの音が、サウンド全体により一層軽やかさと爽やかさを添えていて、それもまた気持ちいいポイント。

詞と曲を合わせた楽曲全体としては、とにかくベッタベタな今の時代の夏のアイドルソングを突き詰めて煮詰めて再構成したような感じで、櫻坂46提供曲でなく他のアイドルグループへの提供曲なら表題曲になっていた可能性もあったかもと思えるけど、しかしこれを今の櫻坂46がパフォーマンスしたことに意味があると思うし、MVを見て、たしかに意味があったと思う。


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