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見た動画を紹介する日記(2023年6月30日)第11回:ドローン旋回中(櫻坂46 OFFICIAL YouTube CHANNEL)

最初、「聴いた曲を紹介する日記」のほうで紹介しようと思ったのだけど、MVがあまりにも良かったので「見た動画を紹介する日記」のほうで紹介。

「ドローン旋回中」は櫻坂46の6thシングル「Start over!」に収録された曲のひとつ。
櫻坂46が通常表題曲で見せているクールな世界観のイメージとは真逆の、思春期男子の片思いを描いた歌詞(「遠くからモジモジしながら」見つめることしかできない「現実の僕」と、「いつでも君を見つめていたいんだ」と、「ドローンの比喩で想像する僕」という、思春期らしい真っ直ぐすぎる感情にあふれているがゆえに、見方によっては怖さすら感じるけど……)を明るいポップロックサウンドに乗せた楽曲で、このギャップだけでもエモいのだけど、MVを見るとさらにエモい。

MV中のストーリーは、おそらく見る人によっていろいろな解釈が可能で、解釈次第では「主人公の女の子(田村保乃)以外は全員死後の世界の住人で、主人公も自転車事故で一瞬死後の世界に行ったけど、最後はなんとか帰ってきた」とも解釈できるのだけど、これは単純にそういうストーリーを意図したというよりは「青春の儚さの比喩」なんだろう、と自分は感じた。
冒頭、自転車事故を予感させるシーンを除けばMVは基本的には明るい音楽と共に、一見何気ない日常を描く形で進行していくのだけど、随所に見える不思議なシーン(MV中の彼女たちはみんな時間や重力を操作できる能力者であることが推測できる)、不穏さを感じるシーン(「鏡の前ではしゃぐ彼女に対して、鏡の中に映る彼女は無表情で棒立ち」とか、これは意図したものか分からないけど、夏ソングを意識していると思われる楽曲の明るさや爽やかさと比較すると、ロケ当日によっぽどでなければ撮影や編集の工夫でいくらでも明るくできるはずの空は終始曇り空で画作りも暗め……とか)もまた、「青春の比喩」と捉えると自分はしっくり来た感じ。
単純に物語や設定を考察するだけでも楽しめるMVにもなっていると思うし、そもそも楽曲自体かなり好き。

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