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夫への手紙

この間の記念日に書いた手紙が、
今後も忘れたくないことをちゃんと書けた気がするので
わたしの、夫への今の思いをインターネットの海にそっと浮かべてみたいと思います。


恋人になろうと言ってくれた日から、9年。
夫婦になろうと決めた日から、6年たちました。

本来であれば付き合って10年目の来年が区切りだけど
なんとなく3という数字が好きだからか、6と9が並ぶ今年が一区切りな気がしています。

そんな区切りの今年。

3月2日を迎える上で
改めて夫婦でいる意味を考えたりしました。

私たちは、
約束をしなくてもご飯を一緒に食べることができる。
同じ家から出て、同じ家に帰ることができる。
同じ食器を使って、同じ茶葉で入れたお茶を飲み、
あなたの買ったヤクルトを私が飲んだり
私の買ったポテチをあなたが食べたりする。
一緒に洗った服を着て、一緒のベッドで寝る。
朝散歩して同じ朝の空気を吸う。
同じ夕日をみてきれいだと言い合う。

はじめからそうだったのではなくて、
こうなるまでにいろんな日々を積み重ねて今ここにある、
そんな日々を、私はすごく愛しています。

もちろん、あなたがそう思わせてくれている部分もあるけれど、私は自然と愛せているだけではなくて、
意思を持って愛そうと努力しています。
ひとつひとつの何気ない幸せを、見逃さないように、忘れないように、努力しています。

それは、2人じゃないと、あなたとでないと、
経験できないことがたくさんあるなと思うからです。

1人の方が、楽だし、自由だし。
ムカつくことも、傷つくことも少なくて済むけれど、
2人じゃないと、もっと言うと「家族」という形だからこそ、
味わえない幸せや、見られない景色、出会えない人、
そういうものがあるから、それをあなたと共有したいから、夫婦でいるのだと思います。
それをひとつだって逃さないように、私は努力して、日々を全力で愛しています。

辛くて当たったり、意味も伝えずに泣いたり、
急に怒り出したり、怠惰だったり、責めたり
いつでもまっすぐに大事にできているわけではないけれど、
わたしがいま、愛している、大切にしている日々は、何にも変え難いと思っています。
そんな日々をくれて、ありがとう。
あなたもそういうふうに思っていてくれたら嬉しいです。

さて。

ここまでを要約すると、あなたと夫婦でいる意味は「2人でないと経験できないこと」を「あなたと経験したい」と思っているから、ということになります。

ということで、「経験」のカタログギフトを贈ります。
私は「2人で写真を撮る」ことを、経験することを選び提案したので、今度はあなたが「私と経験したい」と思うことを選んでください。
(言っておくけど、これは「あなたが選ぶ」ことに意味があります。いつもわたしに決めさせてくれるけど、私は「あなたが選ぶこと」に意味や価値を感じるのです!)

これからも2人でいろんな景色を見にいこうね。

いろんな経験をして、笑ったり怒ったりして、
そんな日々を愛していきたいです。

日々の中にある、ふとした時に気づくような
小さな幸せに気づいて、大事にできる2人でいたいです。

9年間ありがとう、
これからもよろしくお願いします。



わたしたちには子どもがいない。
これからできるかもしれないし
できないかもしれない。

子どもができてもできなくても
夫と生きていきたいことに変わりはないけど

子どもがいない夫婦に、
人生のハイライトと言えるシーンは
どれくらい訪れるんだろう。

ただただ続いていく2人の生活のなかで
安定にあぐらをかかず
日々訪れる小さな幸せを
ちゃんと感じていきたいと思います。

夫に贈ったプレゼントはこちら

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