若きウェルテルの悩み
ゲーテ
ゲーテ
ゲーテ
って気分だよね。
政治を希求する
政治がすべてだってアリストテレスの時代から言っている。
ハンナも同じことを言っていて
続きになるのだろうけど
労働ができて
物ができてくると
政治に興味が出てくる。
今までは貴族しか政治にかかわることができなかった。
でも今は誰でもできる。
でもアリストテレスから政治を最終目的にしていたから
最終目的が達成されてしまった。
だから今は衆愚政治だ。
政治がゴミだ。
って言われているのだと腑に落ちた。
しょうがないのだ。
ヒトとヒトが交わる最終的な解決がなされてしまった。
だから個人主義になるのだろうし
家から出なくてもよくなるのだろう。
だってそれ以上を今見ている人がいない。
ハンナが政治に参加しようで終わっているのが残念だった。
でも気づいてしまったのは
ハンナもそこまでだったのだ。
こんな世界を予兆できない。
だから想像できていない。
いままでのSFがなんだ。
いまのような世界を想像できなかった。
だから、哲学は低迷しているし
なにを目指してもいない。
ただ生きている。
チューブに繋がれた人間と変わりがない。
変わる必要がない。
進んで繋がれにいっている。
そういうことなのだろう。
自殺しなかったら
恋人ができて陳腐な
凡庸な人生を歩んでいたら。
だからシュトゥルム・ウント・ドラングなんだろう。
陳腐ではない
私は特別だ。
だから自殺する。
って思っていた。
でもそうじゃない。
どうしようもない。
このままやっていく気力もない。
最後の気力で自殺する。
12時間のたうち回るのだろう。
アルベルトもわかったのだし
ロッテも覚悟を決めたのだろう。
手づから引導を渡すしかないよね。
もうみんな疲れていた。
世界は狭いし
生きていくことはもっとつらい。
その中で覚悟を決めた一人に対して
もう二人ができることは
その後の世界を生き抜くことだけなのだろう。
無気力とも違う
世界で戦っているのに
闘っていない。
そんな感じでもない。
アルベルトの側から見て見たいよね。
なかなかつらいものがあるよね。
どこまで行ったら終わるんだろうね。
打ち殺すか、殺すか、自殺するか、逃げるか。
世界の選択肢はあまりにも少ない。
私ならどうしていたのだろうか。
カストルプ君は突撃した。
ウェルテルは自殺した。
どこに違いがあるのだろうね。
もうこの世界に生きていない。
それだけの話なのかもしれない。
いま、私は何をするべきなのだろうか。
きっと、政治以後を考えるべきなのだろう。
もう政治が終わった。
みんなが参加できていないものはない。
その後に来るのは管理社会なのかもしれないけど
管理されたい人が多くなった。
自己家畜化の夢が叶った。
チューブに繋がられた人生も悪くないのだろう。
個人主義万歳。
一人で生きよう。
世界はきっと認めてくれる。
誰とも出逢わなければ、そんな気持ちになることもない。
そもそもそんな気持ちを知ることもない。
ただ生きて、死ぬ。
システム的な何かになってしまった。
やりたいからやるのではなく、できるからする。
そうしてお金をもらってこうして書いている。
凡庸なる暗愚。
なんて素晴らしいのだろうか。
心が搔き乱されることが少なくなった。
何も見ない、聞かない、言わない。
ただ生きている。
これが大人になるってことなのだろう。
もういいよ、飽きちゃった。
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