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フィリピン音楽と僕

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フィリピンの音楽・パフォーマーとの出会いから、これまでの様々なハプニング、印象に残った出会い、楽曲などを書いていきます。 更新随時
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2022年6月の記事一覧

フィリピン音楽と僕 8 - さらっと答える「Because we love music」のカッコ良さに参った

2007年より以前はCD/DVDの買い付けのため、ほぼ毎月のようにマニラへ渡航していたけれど、2007年からはレコード会社から直接送ってもらえるようになったので、約3、4ヶ月に一度くらいのペースまで落とすことができた。そして、年に3回〜4回の渡航の目的は買い付けではなく、レコード会社とのミーティングにシフトしていった。 基本的にミーティングはオフィス内でしていたけれど、簡単な打ち合わせなどは社屋に併設されたStarbucksなどのカフェで行うこともある。お昼の時間帯にかかる時

フィリピン音楽と僕 7 - 優秀なパフォーマーを生み出すモールショーと商売ベタなフィリピン人

僕は他の国のことは全然詳しくないのでよくわからないが、フィリピンの特徴的な音楽プロモーションと思われるのが、「モールショー」だ。 もちろん日本でもアルバムやシングルのリリース後にツアーを組んだり、レコード店などでインストアライブを行ったりするが、規模が違う。CDが音楽を聴いたり音楽を販売する主なプラットフォームだった頃は、新作がリリースされると、メトロマニラを皮切りに全国の主だったデパート、ショッピングモールでライブを行う。新人もビッグネームもみなこのモールショーを全国津々浦

フィリピン音楽と僕 6 - バート・バカラックかダイアン・ウォーレンの隠れた名曲?

2003年から2007年頃、まだフィリピンの音楽を聴き始めてまもない頃だったので、渡航時やインターネットラジオを通して耳にするのは圧倒的に初体験の曲が多かった。 僕のフィリピンの音楽に対する探究心は、まだ乾いたスポンジのようなものだったので、新旧の曲をどんどん吸収していった時期だった。 そのころ聴いた曲で、今でも僕の愛聴となっている思い出深い曲を作曲者のことを交えながらピックアップしてみたい。 フィリピン人作曲家の作品とは思えなかった1980年代の名曲「Even If」