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030 古代都市平安京の都市表象史:世界の中に〈住まう〉ことの理路を考える
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【私の研究はこんな感じ】
シェークスピアの戯曲に「世界は舞台、男も女も役者にすぎない」という台詞があります。この世に生を享け、やがては死んでいく。そうした私たちの束の間の人生を、芝居がはねれば舞台から退場し、姿を消してしまう役者の姿にたとえたものです。
私の研究課題は、古代都市平安京を背景に成立した『源氏物語』をはじめとする日本の古典文学の分析です。それらのテキストに描き出された様々な人生の営みを、都市を舞台に演じられた束の間の役者の「演技」になぞらえ、とらえ直してみたいと思っています。都市は、大きな家でもあり、家はまたミニチュアの都市でもあります。個々人の身体を起点にして、その空間は伸び縮みします。
【こんなことを教えてください・こんなコラボをしたい】
役者は生身(なまみ)の身体(からだ)で舞台に立ちます。「世界内存在」としての私たちもまた、それぞれの生身の身体を引っさげてこの世界の内に立っている。ドイツの哲学者ハイデガーはそこから、世界の中に〈住まう〉ことと、住まうための住居を〈建てる〉ことについて、根源的な問いを投げかけました。
ついては、ハイデガーの「世界内存在」について熱い議論を交わしたい。また建築学の観点からする空間概念について学びたい。住まいや居住空間、街づくりや、都市計画についての知見に大いに学びたいと思っています。
【こんな協力ができます】
ささやかですが、古代都市平安京について、それとの比較で江戸の町づくりについての知見を提供できます。さらに『源氏物語』をはじめとした平安から鎌倉初期にかけての文学テキストに描き出された平安京の変遷過程についての知見を提供できます。
【コメント・問合せ】
神奈川大学研究支援部産官学連携推進課
sankangaku-web@kanagawa-u.ac.jp