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【ラピッド方式で学ぶ】中国語学習者の声(6)

経営学部国際経営学科 M.Sさん

 一昨年の春、神奈川大学に入学したときには、中国語を学ぶことで私の大学生活がこんなにも華やかになるとは想像もしていませんでした。中国は経済規模も大きく、文化も華やかで惹かれて第2外国語として履修しました。神大の素晴らしい先生に恵まれたこともあり、一年でかなり中国語の伸びを感じたので、思いきって中国の江蘇省にある南京大学で5ヶ月間留学をしてきました。最初は1ミリも聞こえてこなかった中国語が、5ヶ月後には楽に聞いて話せるようになり、留学に行って本当に良かったと感じています。

 留学先で配属されたクラスは、中級上のクラス。中国語学習歴が二年〜十数年の先輩や中国語専攻の子が集まる中で、授業中あてられても何を聞かれているのかもわからず、先生に心配されてしまうほどの語学力の低さでした。クラスメイトや先生との会話はほとんど英語で1ヶ月間劣等感と悔しさに苛まれる毎日でした。それでも最終的にここまで中国語を伸ばすことができたのは、現地での知り合い・友人が私にたくさんの機会をくれたことと、私がその機会を逃さず掴み続けたことの成果であると確信しています。

 宿題はなるべく丁寧に何回も録音をして提出をしましたし、人との関わりを大切にしてきました。友人との関わりの中で学んだ単語や語法は覚えやすいし、中国語を話しているだけで南京での日々が思い出されます。また、授業では自分で日本についてのテーマを決め発表をしたり、日本語学科の日本文学の授業を履修したりすることで、自分の国についても考えを見直したり、知識を深める機会となりました。

 現地でのプログラム終了後は南京から出て成都や西安などの都市を旅行しながら、帰国後も語学力を衰えさせないために、二度目の学内外国語スピーチコンテストの準備を進めました。今年は西安の兵馬俑坑の魅力についてスピーチを作り、審査員の先生方にお褒めいただき、さらには優秀賞をいただくことができました。昨年も優秀賞をいただいたのですが動画で振り返ると自分でも中国語の力が伸びていることを実感できました。

 留学で学んだことの中で大きかったのは、「思い切って行動する勇気」の大切さでした。中国語の履修を決めたことも、留学に申し込んだことも、現地の人に話しかけてみることも、全て自分で踏み出した一歩の積み重ねです。帰国後も、留学で周りからたすけてもらった分、今度は周りのために、南京での経験を何に活かせるかを考えた学習や活動をしていきたいと思います。これからまた始まる大学生活で次はどんな新しい中国語を学ぶのか、新学期を前に胸は高鳴るばかりです。