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2024年春アニメ最終放送評


前置き

個人的主観で見た好みによる評価の内容です。
※既読などの記載が無い場合は、原作は未読です。
※筆者はストーリーと演出を重視して見ています。
※福岡在の為、視聴はその地上波エリア/BS/一部配信からに限られます。
※個別感想では内容ネタバレを書いております。

☆(オススメしたい!)

響け!ユーフォニアム3
ガールズバンドクライ
オーイ!とんぼ
死神坊っちゃんと黒メイド 第3期

◎(お気に入り)

となりの妖怪さん
ザ・ファブル(次期継続)
魔王学院の不適合者II 2ndクール
無職転生II 第2クール
烏は主を選ばない(次期継続)
キャプテン翼シーズン2 ジュニアユース編

○(良作)

ゆるキャン△Season3
アストロノオト
時光代理人 -LINK CLICK- II
怪異と乙女と神隠し
変人のサラダボウル
忘却バッテリー
Unnamed Memory
ダンジョン飯
うる星やつら 第2期

△(今ひとつ)

夜のクラゲは泳げない
鬼滅の刃 柱稽古編

×(うーん…)

龍族 -Blazing down-

個別ピックアップ感想

響け!ユーフォニアム3

なんという完結!ありがとう&おつかれさまでした!と叫びたかった!!
正直三期で部長となった久美子の慢心が頭からあったので、真由登場の危機感が薄かったので中盤までふわふわとした状態の危うさを感じていました。

前半までは部長として部活の話が中心でしたが、後半のオーディション・久美子の進路を中心に移ると雰囲気がガラリと重くなり、最終的に久美子vs真由のユーフォソリを巡るやりとり。

大きな話の流れとしては一期を濃縮したような流れになっていました。
ただ一期の頃は久美子は完全な当事者では無かった、さらに今回は部長という役職を持つことで他部員に対してのバランスを取りながらと少し負担が大きかったのだろうなと。
最後はソリとしては敗退したものの、学校としては全国金賞の獲得。
最後には部長として成長した久美子が、また教師として戻って来るのは熱かった。

三期は特に一期二期とは逆にひとりにガッツリ視点を向けた内容になり、久美子の心象変化と成長を感じやすく、視聴者も一喜一憂しながら見られたのではないでしょうか。最後の演奏シーンもこれまでの学生生活を振り返るように流れたのは心に響きました!
青春したな!とね。

ガールズバンドクライ

正直しんどいくらいにハマった。
未完として終わったのもよかったのではと。

中心となっている仁菜の真っ直ぐな気持ちの強さ、若さ青さ、気持ち悪さがとても気持ちがいい!世間では狂犬と言われておりますが、仁菜自身の持つ意思の強さは嫌悪感よりもスッキリとする心地よさも感じてしまいます。
トゲナシトゲアリの5人もそれぞれの問題を抱えつつも、グループとして一緒に進められるラストに繋がるのはよかった。ルパについてはちょこちょこ匂わせている部分がある程度でしたけどね。

ダイヤモンドダストについても仁菜と桃香が大きく関わる程度。終盤はダイダス・ヒナだけピックアップされたように関わってきますが、他は少し触れる程度なのが悲しかった。
しかしこれがトゲナシトゲアリではなく仁菜を中心としたストーリーだからこその出番でしょうか。桃香と現ダイダスのヒナ以外3人の関わりは今後他で色々あってほしいくもあり。

初回でフルCGアニメでこんなんやるのかと驚きましたが、それがもう普通に感じるくらいに自然に動くキャラがまたよかった。
ライブ映像もガンガンに動きまくるし、見応えのある演出。見て後悔の無い内容でした。
今期の中では個人的トップでした!

オーイ!とんぼ

朝ドラ的な内容になるのかなと初見では思っておりました。
大筋としてはその通りなんだけど、スポーツ作品、キャラの成長作品としてかなり王道をいっていました。

イガイガととんぼのコンビがなんとも微笑ましい。
それぞれ過去に思うことがありつつも、それぞれゴルフの魅力から前へ進み出す流れは「元プロおじさんの立ち直り」と「閉じていた少女の旅立ち」に絞ってあり、話がとてもシンプルにわかりやすい様に作用しています。

元々父の形見の1本のクラブからはじまり、中盤から出会った人たちからそれぞれ託され、アニメの範囲では4本にまで増え、目に見て成長を感じとられるのがいいですね。

正直ゴルフ自体はさっぱりな筆者ですが、ゴルフのうんちくも気にならない程度でかなり見やすい作品でした。
今秋に2期決定とのこと、とても楽しみです!

死神坊っちゃんと黒メイド 第3期

呪いからはじまるラブコメ、祝シリーズ完結!
一期では外の人に触れない生活をしていた坊っちゃんが、アリスに影響されてか心を開き、二期ではいつのまにか友人仲間が増えていき、三期では呪いの解除に向けてと、大筋はかなり王道に進んでおり、わかりやすさ明確。

ちょこちょこ挟まれる坊っちゃんとアリスのイチャイチャが羨ましくも微笑ましい。二期まででは坊っちゃんとアリス以外にも、ザインとカフ、ウォルターとダレスの2組が成り立っていますが、結構自然で微笑ましく見ていられる。

最終回では結婚式で終わるのもこの作品らしい終わり方になったなと。
本項冒頭に動画がありますが、ウェディングムービーでのエンディングは最高でした!!

となりの妖怪さん

人間と妖怪が一緒に過ごす世界。
1話からあった不穏な部分が中盤終盤とどんどん広がっていくのはなかなか怖かった。

はじめはゆるやかな田舎生活とトラブルといったものだったけど、闇と並行世界と境界線崩壊といったSFにも進展。ちょっと世界観が不思議なものだけれど、異世界感を強くしてリアル日常との違いを表現していましたね。

異世界感を強くしたことで一般向け感が無くなったのは少し残念かなと。
それでも内容はしっかり面白く、逆に妖怪たちがリアルの存在を認識しつつ存在しているという世界観として、その先が気になる終わり方になっていました。

もう少し先が見たかったなという気持ちという意味でも惜しかったなと。

烏は主を選ばない

第1クール目の最終エピソード后選びにはやられました!!
基本的に雪哉と若宮を中心とした話ですが、合間合間に后候補たちの話が挿し込まれていました。
最後にそこの決着を着けたのですが、まさかまさかの…度肝を抜かれたし全てが納得のいく形に。

序盤からかなり振り回される話でしたが、それが後半で収束していくのは見ていて気持ちいいですね。
ただ話自体がどんよりドロドロとしているので気持ちのいいものでは無いですけどねw

難点といえば、キャラが散っており出番も分散しているので、名と顔がなかなか一致しにくかったことでしょうか。
第2クール目も楽しみです。

アストロノオト

少々香る昭和感も程よくて楽しめる作品でした。
大筋がありつつも1話完結のご近所ドタバタが楽しい。
面白いというより楽しいが強かったですね。

宮坂とミラの恋愛というかラブコメが中心なのですが、合間に住人などのエピソードが挟まります。しかしレギュラーキャラはどれも個性が強い!
ノリが控えめで案外一般向けファミリー向けにも見えてくる不思議な塩梅。

今現代の色々と強調されているキャラ付けとは違い、ストーリーも突飛さは薄く、胃痛を起こしそうなドロドロすることも無い。優しい具合の作品でした。

時光代理人 -LINK CLICK- II

正直、1期からの続きでどうなることかと思ったけど、あの後の解決に向けて2期をやるとは思わなかったよ。
終盤は人の愚かさ、欲、中国社会を表した内容になったのはなんとも中国らしさですね。

ただ1クール使うにも内容がちょっと間延びしてる感じがあったのは残念。
一期がまとまりよかっただけに実に惜しかった。

しかし最後の数分、あれは何を表すのか。
1期を改めて見たくもあり、少し怖くもありですね。

変人のサラダボウル

異世界転移してくる主人公(異世界→現実世界)からはじまり、いつもの感を感じるところですが、そこから出てくるキャラ立ちが良すぎるキャラたちが、繋がり巡り物語が作られる。

キャラが出ては役割JOBが色々変わりつつ、それぞれ関係性が変化して、意外なところで繋がったり。
ストーリーも重要視するが、キャラの関係性、関わり方が変化していくのも好きなのでかなり楽しませてもらいました。

現代側主人公が探偵の為、ちょっと気分の悪くなる内容もあるかと思いきやそんなことは無く、あくまでリアル志向でかなりマイルドな内容になっており、気持ち悪さはかなり軽めで見やすいのもありましたね。

その他を軽めに

「龍族 -Blazing down-」はじめはまだよかった。龍の遺跡に入る辺りから怪しくなっていったな。ストーリーの大筋は理解できるんだけれど、キャラの細かな設定や見せ方が不十分なところがある。元々中国向けの内容とのことで中国特有の世界観や事前知識有りが前提なのかもしれない。少し残念でしたね。

「魔王学院の不適合者II 2ndクール」は2回の延期で、最終回が延期となり直前までの判断になったのが誠に残念。楽しめた作品だけに。
評価は直前までのままにしておりますが、春クール中の完結無しという意味では「✕」と同等ですね。

まとめ

今期は豊作でした。つい大量に感想を書いてしまいましたw
豊作すぎてピックアップも今まで以上の数になりました。
特に「ユーフォ」「ガルクラ」「とんぼ」が今期でTOP3でしたね。

「とんぼ」は今後本格的にゴルフ作品となりそうで期待不安の半々あり。人情モノとは違うけど、交流成長という意味ではどのようなものになるか。

「死神坊ちゃん」は最後に大団円となりましたが、二期後半は間延び感が無くは無かったかなとも。そこも意味はある場面ではあるんだけれどもね。

☆◎を合わせて10作品となった2024年春期アニメでした。
特に☆はオススメでもあり、周回して見たい作品となりましたね。

次は夏期初回放送評にて。

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